とある検証のため、Windows 11を新規インストールしようと仮想マシンを構成したところ、「このPCではWindows 11を実行できません」という表示が出てしまった。セキュアブートやTPMは有効化しているが、ホストPCとなるWindows 10 PCのCPUがシステム要件を満たさないのである。
以前の記事で紹介した「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」を使えば済む話かと思ったが、このレジストリエントリーはアップグレード専用。新規インストール時は参照されないようだ。そこで試したのがLabConfigキーのカスタマイズである。
reg add HKLM\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassTPMCheck /t REG_DWORD /d 1 /f reg add HKLM\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassSecureBootCheck /t REG_DWORD /d 1 /f reg add HKLM\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassRAMCheck /t REG_DWORD /d 1 /f reg add HKLM\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassStorageCheck /t REG_DWORD /d 1 /f reg add HKLM\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassCPUCheck /t REG_DWORD /d 1 /f |
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ここで行った操作は上から順にTPM、セキュアブート、メモリー、ストレージ、CPUのチェックをバイパスするというもの。特定の項目がシステム要件が満たす場合でも、そのままコピー&ペーストして構わない。
ポイントはインストーラーがレジストリエントリーを認識するタイミングだ。何度か試したところ、インストーラーを起動する前に作成しないと冒頭の画面が現れる。NG画面が現れてからレジストリエントリーを作成しても間に合わない点を留意してほしい。