「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 |
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システムファイルのスナップショットを定期的に作成し、ユーザーファイルを変更せずにWindows 10を以前の状態に戻す「システムの復元」。なぜか一部の環境では無効になっている。トラブル対策の基本的な機能でもあるので、動作しているかどうかを確認して、もし無効になっていたら有効化しておこう。
システムの復元を有効にする
システムの復元機能はWindows Meの時代から引き継がれてきているが、基本的な機能に変化はない。概要は「Windows 8.1ミニTips」の第83回を参照いただくとして、まずは確認方法から紹介しよう。
筆者もすべてのPCで確認しているわけでないが、仮想マシンにWindows 10をクリーンインストールした場合、ほぼ確実にシステムの復元機能は無効になっている。他方でメーカー製PCによっては、有効になっているケースが多い。
システムの復元機能において、設定のポイントは「ディスク領域の使用量」セクション。割り当てる容量が少ないと、保存できる復元ポイントの履歴が少なくなる(割り当てた容量を超えるを古い復元ポイントから自動的に削除されていく)。かといって、大量に確保すると通常で使用するストレージ容量が減ってしまう。自分の使い方などを踏まえながら10%~30%程度で調整するとよい。
復元ポイントを作成する
復元ポイントは、アプリケーションのインストール時など特定のタイミングで自動生成される。ただ、システムの復元機能を有効にした直後(初回)は、手動で作成しておこう。
この手順で作成しておけば、トラブル発生時も復元ポイントを利用して以前の状態に戻すことができる。そちらの手順も「Windows 8.1ミニTips」の第84回で解説しているため、合わせて参照して欲しい。
阿久津良和(Cactus)