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Windows 10のエクスプローラーは「クイックアクセス」という、使用頻度の高いファイルやフォルダーにアクセスする仕組みを用意した。だが、無駄に増えると視認性が低下し、場合によっては情報漏洩につながる場合も。そこでクイックアクセスに示される履歴情報のクリア方法と、履歴を無効にする設定を紹介する。

クイックアクセスは便利?

エクスプローラーのナビゲーションウィンドウに並ぶ「クイックアクセス」は、文字どおりファイルやフォルダーに"すばやくアクセス"するために用意された機能だ。

エクスプローラーを起動すると、最初に現れる「クイックアクセス」

クイックアクセスには直前に使用したフォルダーやファイルが並び、すぐに開けるようになっている。Microsoftはクイックアクセスを推奨しているのか、エクスプローラーを起動すると最初に現れる仕様となった。

だが、ユーザーの使用履歴がそのまま示されるため、使用環境によっては他者に知られたくない場合もあるだろう。クイックアクセスの履歴はダイアログから容易に削除できる。

クイックアクセスの履歴をクリアする

「エクスプローラーのオプション」ダイアログに用意された「消去」ボタンを使う。

クイック検索に「エクスプローラー」と入力し、「エクスプローラーのオプション」をクリック/タップ

ダイアログの「消去」ボタン→「キャンセル」ボタンと順にクリック/タップ

ただし、「よく使用するフォルダー」の「デスクトップ」「ダウンロード」「ドキュメント」「ピクチャ」はそのまま残る。

これで「よく使用するフォルダー」と「最近使用したファイル」の両者をクリアできる

「エクスプローラーのオプション」ダイアログの「プライバシー」セクションには、「最近使ったファイルをクリックアクセスに表示する」「よく使うフォルダーをクリックアクセスに表示する」という2つの項目が並んでいるが、これらの無効にすることで、ファイルやフォルダー、もしくは両方の履歴を無効にできる。

「最近使ったファイルをクリックアクセスに表示する」をクリック/タップしてチェックを外し、「適用」ボタンをクリック/タップすると、「最近使用したファイル」セクションが消える

だが、「よく使うフォルダーをクリックアクセスに表示する」をクリック/タップしてチェックを外し、「適用」ボタンをクリック/タップしても、「よく使用するフォルダー」セクションは残ったままだ

クイックアクセス自体を使わない場合は、同ダイアログの既定アクションを「クイックアクセス」から「PC」に変更するとよい。下図で示したように、基本的なユーザー用フォルダーも表示される。

ドロップダウンリストから「PC」を選択して「適用」ボタンをクリック/タップすれば、エクスプローラー起動時は「PC」が開く

こちらからアクセスする「ドキュメント」「ピクチャ」フォルダーは、ユーザープロファイル下のフォルダーが開き、OneDriveフォルダーではないので注意してほしい(Windows 10 Insider Preview ビルド14279では改善しているため、今後のアップデートで反映されるだろう)。

Windows 10 Insider Preview ビルド14279のエクスプローラー。「PC」を開くとOneDriveの「ドキュメント」「ピクチャ」を参照する仕組みになっている

阿久津良和(Cactus)