「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
Microsoftの告知で公式の次世代Windowsとなった「Windows 11」。リリース時期は2021年後半としているため、今日明日取りかかる必要はないが、PCが対応する「Windows 11の仕様」の確認はしておいたほうがいいだろう。少し前まで配布されていた公式の動作確認アプリ「PC正常性チェック」を試したところ、なんと筆者のデスクトップ環境はNGだった。
ご覧のとおり「何が原因」で「何が足りない」のか不明瞭この上ない。海外のIT系情報サイトは、翌日に「PC正常性チェック」の更新を報じ、筆者環境でも実行前にプログラムのアップデートが走ったものの、メッセージ内容に変更はなかった(英語環境でのみ原因がわかるようになっていたようだ)。
そこで試したのが「WhyNotWin11」である。
WhyNotWin11は、Windows 11にアップデートできない要因を特定するOSS(オープンソースソフトウェア)で、これを試してようやくTPMが最大の要因であることが分かった。
使っているデスクトップPCを自作した際に有効化したつもりだったが、何らかの理由でUEFIの設定を変更してしまったのだろう。早速BIOS(UEFI)設定画面から変更を試みた。
このままWindows 10のサインイン画面を見られるかと思っていたが、そうは問屋が卸さない。ブルースクリーンが発生した。
停止コードは「MICROCODE REVISION MISMATCH」である。検索しても有用な情報にたどり着くことはできず、再びBIOS画面を眺めていると気になる項目が目にとまった。「Pending operation」である。説明文中の「リブート時にリスタート」が気になり、「none」から「TPM Clear」に変更することで無事サインイン画面が現れた。
残すところはCPUだが、現時点ではWindows 11は第8世代Intel Core以降、AMDは第2世代Ryzenがサポート対象となっている(Intel版リスト、AMD版リスト)。だが、第7世代Intel CoreやAMD Zen 1の対応も検証が進められているようだ。CPUおよびマザーボードの換装については、動作検証可能なWindows 11 Insider PreviewのISOイメージファイルが公開されるまで待とうと思う。