自宅で使っているデスクトップPCのグラフィックスカードがお亡くなりになってしまった。半導体供給不足で高額・品不足になったグラフィックスカードを割増し料金で購入して事なきを得たが、動作検証してみると、ウォームブート(電源を切らず再起動する)でDWM(Desktop Window Manager)が不安定になっている。

「高速スタートアップを無効にすれば改善するか」と思って電源周りの設定を開いたところ、肝心の項目が見当たらない。なお、高速スタートアップは、PC起動を速くするため、OS終了時にメモリやCPUなどの状態を保存しておく機能だ。

  • トラブル多発時の「電源オプション」。スリープとロック以外の設定項目がない

前述のとおりグラフィックスカードは換装済みのため、高速スタートアップの影響は不明だが、使える機能が使えないのはどうにも座り心地が悪い。そこで高速スタートアップの動作に必要な「hiberfil.sys」の復元を試みた。

  • 「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windows PowerShell(管理者)」をクリック/タップする

  • プロンプトに「powercfg /h ON」と入力して「Enter」キーを押す

  • Cドライブのルートフォルダーを開いて「hiberfil.sys」の存在を確認する(「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をオン、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」をオフにする)

後は電源オプション(powercfg.cpl)から、「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」とクリック/タップで開けば、「高速スタートアップを有効にする」が選択可能になる。

  • 「高速スタートアップを有効にする」が選択可能になった(今回は無効のままにした)