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前回述べたように、マルチディスプレイ環境では、背景画像の「調整方法」として「スパン」を選択できる。だが、その動作は試してみなければ分からない。今回は、マルチディスプレイ環境における背景画像の使いこなしを、まとめて紹介する。
マルチディスプレイで楽しむ背景画像
「スパン」はマルチディスプレイ環境においで、各ディスプレイを1枚のキャンバスとし、画像を貼り付ける調整方法だ。下図のとおり、横位置にディスプレイが並んでいる場合はキレイに表示できる。
ディスプレイが縦位置でも使用できるが、そのままでは下図のようにずれてしまうのが玉にキズ。そこで前回紹介した、「%SystemRoot%\Web\4K\Wallpaper\Windows」フォルダーに格納された各解像度用画像ファイルを選択することで、適切な背景画像表示が可能になる。
手頃な画像ファイルが用意できない場合は、あらかじめ用意されたテントの画像を選択するとよい。1,920×1,200ピクセルの「img4.jpg」と、3,840×1,200ピクセルの「img13.jpg」だ。これらは「%SystemRoot%\Web\Wallpaper\Theme1」フォルダーに収納されている、横方向にディスプレイを並べるマルチディスプレイ環境用の画像だ。
先の手順を参考に背景画像のファイルを選択するダイアログを開き、「%SystemRoot%\Web\Wallpaper\Theme1\img13.jpg」を選択して、「画像を選ぶ」ボタンをクリック/タップ |
ちなみに調整方法の選択肢だが、ディスプレイ解像度が足りるのであれば「スパン」ではなく「ページ幅に合わせる」に変更して構わない。
背景画像は個別に選択できる
Windows 8.x以降は設定項目がなくなってしまったが、Windows 8.xもWindows 10も、ディスプレイごとに背景画像を指定できる。ただし、少しクセがあるので、下記のとおり手順を実行してほしい。
ちなみに今回、メニュー項目どおりであれば「モニター1に設定」を選択すると、一方のディスプレイだけ背景画像を切り替えられるはずだが、Windows 10 ビルド10576.104で試した限り正しく動作しなかった。
阿久津良和(Cactus)