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Windows 10のスタートメニューに並ぶ「電源」を押すと、「スリープ」「シャットダウン」「再起動」の3項目が現れる。以前のWindowsでは「休止状態」が現れていたPCでも一緒だ。今回は「電源」のメニューに「休止状態」を加えるTipsを紹介する。

「休止状態」は使うメリットとは

休止状態(ハイバネーション)は、Windows 2000からサポートされた機能だ。メモリーの内容をストレージに書き出したうえで、電源オフの状態を維持する。

休止状態への移行時はメモリーからストレージへの書き込み、休止状態からの復帰時はストレージからメモリーへの読み込みが発生するため、相応の処理時間が必要だ。最近は8Gバイト、16Gバイトと搭載メモリー容量も増えているため、所要時間も増加の傾向にある。

また、Windows 7からは「ハイブリッドスリープ」が加わった。こちらは、スリープ(メモリー内容を保持する省電力モード)と休止状態を組み合わせた機能だが、主にデスクトップPCを対象としている。

「電源オプション」の詳細設定からハイブリッドスリープの状態は確認できる。既定値は「オン」だが、スリープを無効にしていると動作しない

Microsoftは休止状態をモバイルPC向けの機能と捉えており、一般的な環境では有効ではない。だが、バッテリー駆動のデバイスは、できる限り駆動時間を延ばしたいのが人の常。このようなケースならば休止状態を有効にするメリットが生まれる。

一般的なWindows 10の「電源」メニュー。3項目が並んでいるが、そこに「休止状態」はない

「休止状態」を有効にする

「休止状態」をメニューに表示させるには、コントロールパネルの「電源オプション」を起動する。

検索ボックスに「電源オプション」と入力し、同名のアイコンをクリック/タップ

「電源オプション」が起動したら「電源オプションの動作の選択」をクリック/タップ

ナビゲーションウィンドウの「電源ボタンの動作の選択」を選択すると「システム設定」が開くので、設定変更を可能するリンクを押す。

「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック/タップ

「シャットダウン設定」セクションに並ぶ「休止状態」にチェックを入れて変更を保存すれば、「電源」メニューに「休止状態」が現れる。

「休止状態」→「変更の保存」ボタンと順にクリック/タップ

この状態で「電源」メニューを開くと「休止状態」が加わる

なお、PCが未対応だと「休止状態」自体が「シャットダウン設定」セクションに並んでいない。仮に以前のWindowsでは選択可能だった場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせてみるといいだろう。

PCが未対応の場合「シャットダウン設定」セクションに「休止状態」などは現れない

阿久津良和(Cactus)