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毎日のように企業が開催するオンライン発表会に参加していると、各オンライン会議ツールの管理が煩雑になってくる。A社はZoom、B社はMicrosoft Teams、C社は……という具合に、配信ツールは各社で異なり、自社ソリューションを持つ企業は当然ながら自社製品で配信を行う。

それは構わないのだが、困るのがツールの機能差だ。具体名は割愛するが、例えばツールAは音質に難があるため聞き取りにくく、ツールBはWebカメラの映像が自由に配置できず、画面キャプチャーしにくい、など。だが、筆者が個人的に苦手なのは常駐するタイプである。ツールのIM(インスタントメッセンジャー)を用いるのであれば、システムに常駐するのも当然ながら、IM機能を必要としないユーザーにとってはアプリ自体が邪魔な存在となってしまう。

  • Zoomのコンテキストメニュー。アプリを終了させる「終了」が項目として並んでいる

ZoomやMicrosoft Teamsは自身を終了させる機能を用意しているのでよい方だが、なかには常駐しながら終了方法を提供しないツールも存在する。

  • とあるオンライン発表会に参加するためにインストールした某Web会議サービス。自身を呼び出すためのプロセスが常駐する

筆者はProcess Exploreを常駐させており、不要なプロセスが走っていないかチェックする習慣があるものの、スタートアップ周りのエントリーを見落としていた。エクスプローラーの不調を解消するためにPCを再起動したところ、オンライン会議ツールを検出するためのプロセスが自動起動する状態であることを確認。後はタスクマネージャー>スタートアップから、エントリーを無効にすればよい。

  • 「Ctrl」+「Shift」+「ESC」キーを押すなどしてタスクマネージャーを起動し、「スタートアップ」タブを開く。対象となるエントリーを選択して「無効にする」ボタンをクリック/タップする

これでオンライン会議ツールを検出するプロセスの自動起動を抑止できた。各種ツールも同様の手順でシステム起動時の常駐を抑制できるので試しほしい。なお、より詳細にスタートアップのエントリーを確認したい方はタスクマネージャーよりも、「Autoruns」の使用をおすすめしたい。

  • Process Exploreと同じくWindows Sysinternalsの「Autoruns」