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Windows 10へのサインインやWindowsストアからのダウンロードなどに欠かせないMicrosoftアカウントは、2013年4月から2段階認証オプションを追加した。アプリケーションやコンテンツを購入するためにクレジットカードを登録している場合、本オプションは有効にすべきだ。

2段階認証の必要性とは

Microsoftは、Windows 8からMicrosoftアカウントの使用を推奨してきた。ローカルアカウントを使い続けるユーザーも多いのだが、Windows 10 Mobileデバイスの登場や、ユニバーサルWindowsアプリの連係を考えると、Microsoftアカウントを使ったほうが便利である。

とはいえ、Microsoftアカウントには、個人情報やクレジットカード情報などを紐付けできるため、そのまま使うのは非常に危険だ(GoogleアカウントやApple IDなども同様の危険をはらんでいる)。

我々が自衛する方法として、Microsoftは、2013年4月から2段階認証オプションを提供した。なお、以前からオプションは提供されていたが、2013年4月からアカウント全体の保護を可能にしている。2段階認証の概要は日本マイクロソフトのWebページをご覧いただくとして、今回は2段階認証の有効化や、その効果を見ていく。

2段階認証を有効にする

まずは、Microsoftアカウントのセキュリティの設定ページにアクセス。ここで「2段階認証をセットアップして有効化」を選択する。

「セキュリティの設定ページ」にアクセスし、「2段階認証をセットアップして有効化」をクリック/タップ

説明を確認してから「次へ」ボタンをクリック/タップ

認証アプリケーションについては次回説明するため、「後で設定する」ボタンをクリック/タップ

これで2段階認証が有効になった。回復用コードは印刷するか別のPCなどにテキストファイルとして保存するとよい

たったこれだけで、2段階認証は有効になる。お使いのPCは「信頼済みデバイス(Microsoftアカウントに紐付けされたデバイス)」のため、特別な操作は必要ない。

メール同期設定をうながされるが、Microsoftアカウント取得時に登録したメールアドレスが存在するため、「次へ」ボタンをクリック/タップ

「完了」ボタンをクリック/タップすると、セットアップウィザードが終了する

「お使いのアカウントは2段階認証で保護されています」というメッセージに切り替わった

ポイントは、それ以外からサインインする際に求められるセキュリティコードだ。Microsoftアカウントアカウントの安全性確保として、他のメールアドレスや電話番号(SMS)に届いたセキュリティコードを入力するか、スマートフォンのアプリケーションを使ってサインインを実行する仕組みである。

一見すると面倒に感じるが、届いた数字をテキストボックスに入力するだけで、仮に自分のMicrosoftアカウント情報が漏洩したときでも、他者のサインインを防げるのは大きい。

「セキュリティの設定」-「セキュリティ情報によるアカウントの安全性確保」で登録したメールアドレスや携帯電話番号に、通知が届く。複数登録時は「通知オプションを変更」をクリック/タップ

ここではメールアドレスを選択しているが、変更する場合は項目をクリック/タップして選択し、「保存」ボタンをクリック/タップ

例えば、別のPCでローカルアカウントからMicrosoftアカウントに切り替える際、2段階認証用セキュリティコードの入力を求められる。登録済みメールアドレスを入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

すると入力したアドレスに、セキュリティコードを記述したメールが届く。ここでセキュリティコードをメモする

テキストボックスにセキュリティコードを入力して、「次へ」ボタンをクリック/タップ

以上の手順によって、Windows 10と一緒に使用するMicrosoftアカウントの保護が可能になる。次回は、メールやSMSよりも便利なスマートフォンのアプリケーションを紹介しよう。

阿久津良和(Cactus)