「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
ビルド15063のドライバーを使用する
先日デスクトップPCのWindows 10を初期化(回復)した。一昔前はデバイスドライバーやアプリの再インストールで、かなりの時間を要したものの、前者はWindows Update、後者はSaaSが中心になりつつあるため、半日もかからず終了した……ように見えた。
が、ログイン時に問題発生。筆者はデスクトップPCに、マウスコンピューター製の顔認証対応外付けWebカメラ「CM01」を付けているのだが、Windows Helloによる顔認証が動作しないのである。「カメラをオンにできませんでした」とのメッセージが現れ、顔認証のステップに進まないのだ。
マウスコンピューターFAQを見ると、Windows 10 バージョン1709以降は拡張スプーフィング(なりすまし)対策を追加し、古いカメラは使用できなくなっているという。ちなみに本設定にはグループポリシーエディターを使うため、Windows 10 Pro以降で設定するが、Homeエディションの場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Biometrics¥FacialFeaturesキーにDWORD値「EnhancedAntiSpoofing」をデータ「0」で作成すればよい。
だが、推奨の設定を施してもCM01は動作しなかった。残念ながらスクリーンショットを撮り損ねたが、Windows 10には2015年、2017年と2つのドライバーが残っていたため、両方を試してみたが結果は一緒である。だが、試行錯誤を重ねた結果、動作完了に至った。行ったのは以下の手順である。
- 拡張スプーフィング対策を無効化
- デバイスドライバーを削除&再起動
- 公式サイトから(重要)デバイスドライバーをインストール&再起動
- Windows Helloの設定
振り返ってみれば、Windows Update経由でインストールされたデバイスドライバーが、公式配布のバージョン番号と異なっていた。Windows Updateなど楽な環境に慣れてしまい、公式を確認するという勘が鈍ったようである。すでに後継デバイスのCM02が販売されているものの、ネット上にCM01のトラブル回避方法を明示したサイトが見当たらなかったので、まだまだCM01を現役で使いたい筆者のような人もいるだろうと今回ご紹介することにした。