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「Microsoft Error Lookup Tool」で考察する

Windows 10使用時にエラーが発生した場合、8桁のエラーコードで状態を示してくる。当然ながらすべてのエラーコードは意味を持ち、その情報は「Windows Error Codes」で確認可能だ。

  • Microsoftの「Windows Error Codes」。情報が多すぎて肝心のエラーコードを探すのも一苦労である

この他にもMicrosoft Docsを検索すれば、多くのエラーコードを探し出せるが、その多くはコンポーネント別に分かれているため、探しやすいとは言いがたい。そこで用意しておきたいのがコマンドラインツール「Microsoft Error Lookup Tool」である。Windows 8.1やWindows Server 2012 R2も動作対象に含んでおり、決して新しいツールではない。だが、Windows 10も対象OSに含んでいるため、今現在も現役ツールとして使用できる。

  • Windows Error Codesの実体である「Err_6.4.5.exe」は、「Err_6.4.5.exe 0xc1900223」とエラーコードを引数として実行する

上図は、Windows Update実行時に、更新プログラムのダウンロードやインストールで問題が発生した際に現れる「0xc1900223」を検索したものだ。エラーメッセージ「ERROR_INVALID_QUOTA_LOWER」の表示から、クォータ制限のサイズを小さくした際にエラーが発生した可能性を推察できるだろう。

このようにエラーの原因を直接示しているため、一定の知識を必要とするが、ネット上で検索するよりも確実なトラブルシューティングを実行できる。お使いの環境でエラーコードに悩まされた際は本ツールを試してほしい。

阿久津良和(Cactus)