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「リソースモニター」でサスペンド

第278回でプロセスのサスペンドに関する話題を紹介した。サスペンドはOSが使用していないプロセスを一時停止するものだが、ユーザーが操作することも可能だ。まずは「リソースモニター」を使用する手順を紹介する。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「resmon」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • リソースモニターが起動したら、サスペンドするプロセス(ここではメモ帳)を右クリック/長押しし、「プロセスの中断」をクリック/タップする

  • 確認をうながすメッセージが現れたら、「プロセスの中断」ボタンをクリック/タップする

  • これでサスペンド状態を示す青文字に切り替わり、状態も「中断」となる

「Process Explorer」でサスペンドを解除

今度は先ほどサスペンドしたプロセスを、Windows Sysinternalsの「Process Explorer」で解除してみよう。

  • サスペンド状態のプロセス(ここでは「notepad.exe」)を右クリック/長押しし、「Resume」をクリック/タップする。これでサスペンドから解放された

  • ちなみにProcess Explorerでサスペンドを実行するには、コンテキストメニューの「Suspend」を選択する

コマンドラインからサスペンド

コマンドラインからプロセスの状態を操作するコマンドといえば、「tasklist」「taskkill」などがあるものの、サスペンドに対応していない。そのため、コマンドラインから操作するには、Windows Sysinternalsの「PsSuspend」を使用する。

  • サスペンドするプロセスのID(ここでは「12600」)を指定するため、「pssuspend 12600」と入力して「Enter」キーを押せば、対象のPIDを持つnotepad.exeがサスペンドに入る

本来はパスで実行ファイルを指定することもできるが、プロセスIDを指定した方が確実だ。なお、サスペンドからの復帰は「-r」オプションを使用する。上記の例なら「pssuspend -r 12600」と実行すればよい。

阿久津良和(Cactus)