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「wsl.exe」で既定のLinuxディストリビューションを変更
Windows 10でLinuxを使用するWSL(Windows Subsystem for Linux)は、Linuxカーネルを組み込むことで大幅にパフォーマンスを改善する「WSL 2」の開発を進めている。
Windows 10とLinuxを併用するユーザーには待ち遠しいが、Windows 10バージョン1903で動作するのは「WSL 1」。現状でも、UbuntuやDebian GNU/Linuxなど、複数のLinuxディストリビューションをインストールしている読者諸氏も少なくないだろう。
スタートメニューやタスクバーにピン留めすれば、各Linuxディストリビューションを起動できる。コマンドライン操作に慣れているユーザーなら、「bash.exe」を実行してLinux環境を起動することのほうが多いかもしれない。
だが、複数のLinuxディストリビューションをインストールした場合、bash.exeからは既定のLinuxディストリビューションしか起動できない。この設定を変更するのが「wsl.exe」というわけだ。
このように、Linuxディストリビューションは自由に切り替えられる。興味があれば、WSL 2に備えてWSL 1とLinuxに親しんでおくとよいだろう。
阿久津良和(Cactus)