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「読み取り専用」を事前に解除する

Windows 10はインターネットからダウンロードしたファイルに「Webコンテンツゾーン情報」(以下、ゾーン情報)を付与し、不用意にファイルを実行させない仕組みを備えている。だが、特定条件下ではゾーン情報を削除できないケースに出くわすだろう。

  • ファイルのプロパティダイアログを開き、「許可する」のチェックを外して、「続行」ボタンをクリック/タップする

  • するとエラーメッセージが現れ、ゾーン情報の削除に失敗する

以前は異なるエラーメッセージだったように記憶しているが、Windows 10 バージョン1903では、上記のエラーメッセージだった。アサーションエラーは事前に表明した諸条件を満たしていない際に示される。端的に言えば、従来の例外エラーと同種と捉えて構わない。

たとえばゾーン情報を保持したファイルをExcelで開くと、編集ブロックがかかり、上書き保存も不可能で煩雑な操作を求められる。Windows 10でゾーン情報に悩まされている方に紹介したいのが以下の手順だ。

  • 「読み取り専用」のチェックを外し、「適用」ボタンをクリック/タップする

  • 次に「許可する」のチェックを外し、「適用」ボタンをクリック/タップする

  • ご覧のようにゾーン情報を削除できた

このように単純な操作でゾーン情報を削除できる。つまり、前述したエラーメッセージのアサーション(表明)は、読み取り専用がオフになっていることを条件の1つにしていたのだろう。

阿久津良和(Cactus)