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バージョン1607~1803ユーザーは手動適用が必要
Windows 10バージョン1809では、.NET Frameworkの累積更新プログラムがセキュリティ更新プログラムに分類されている。.NET Frameworkは、WindowsやWebなど各種アプリケーションを開発するプラットフォームだが、Windows Update経由で配信されていた。
Microsoftは米国時間2019年4月18日、.NET Framework 4.8を発表し、リリースを開始。今回は.NET Frameworkの状況を整理したい。
Windows 10バージョン1607~1803をお使いの場合、.NET FrameworkはWindows Updateなどを経由し、品質更新プログラムに内包する形で提供される。
だが、.NET Framework 4.8への自動更新は行われない。最新環境が必要な場合は、ダウンロードページからランタイムをダウンロードするとよい。なお、.NET Framework 4.7.2など既存環境に対するセキュリティ更新プログラムは、継続的に提供されるという。
Windows 10バージョン1809以降は前述のとおり、独立した「.NET Frameworkのセキュリティおよび品質ロールアップ(Security and Quality Rollup for .NET Framework)」に分類された。本稿執筆時点では、Windows Update経由の配布は行われていない。今後の月例更新タイミングなどで配信するのだろう。
reg query "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full" /v Release
上記は.NET Frameworkのバージョン確認方法だが、この数値では分かりにくい。そこで公式ドキュメントを参考にして、16進数版の表を用意した。
ちなみに、Windows 10 バージョン1507に.NET Framework 4.8は適用外。セキュリティ更新プログラムも提供されない。
阿久津良和(Cactus)