スタートメニューにピン留めしたタイルの色は、ファイルで自由に変更できる。

マニフェストファイルを作成する

Windows 10は、すべてのアプリケーションに対して機能の宣言や、タイルの動作などを行うマニュフェストファイルを用意している。UWP（ユニバーサルWindowsプラットフォーム）アプリの場合、同ファイルを直接編集することは難しいものの、デスクトップアプリは比較的容易だ。今回はその一例としてデスクトップアプリのタイルカラーを変更する。

  • デスクトップアプリのタイル（画面の例はInternet Explorer）を右クリック/長押しし、「その他」→「ファイルの場所を開く」と順に選択する

  • ショートカットファイルが現れたら右クリック/長押しし、「ファイルの場所を開く」を選択する

  • ここで実行ファイル名（画面の例ではiexplorer.exe）を記憶しておく

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「notepad」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • メモ帳に下記の囲みを入力して「Ctrl」+「S」キーを押し、ファイル名として「"実行ファイル名.VisualElementsManifest.xml"」(画面の例ではiexplorer.VisualElementsManifest.xml)を指定し、「保存」ボタンをクリック/タップする

<Application xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<VisualElements BackgroundColor="#000000"
    ShowNameOnSquare150x150Logo="on"
    ForegroundText="light"/>
</Application>

このようにビジュアル要素を変更するには、「実行ファイル名.VisualElementsManifest.xml」を実行ファイルと同じフォルダーに作成すればよい。ここでは「BackgroundColor」でタイルの背景色、「ForegroundText」でタイルの前景色を指定している。

前者はRGB形式、公社は「Light」「Dark」のいずれか選択しなければならない。詳細は割愛するが、興味を持たれた方は公式ドキュメントを参照してほしい。

後は下記手順を実行するだけだが、既存のショートカットファイル名変更は、タイルを更新するための操作である。そのため、一時的に異なる名前に変更してから元に戻さないと、タイルに表示されるアプリ名も変化してしまうので注意してほしい。

  • 作成したマニフェストファイルを「Shift」キーを押しながら実行ファイルがあるフォルダーにドラッグ&ドロップして移動。この際、管理者権限を必要とするため、「続行」ボタンをクリック/タップする

  • 再びショートカットファイルがあるフォルダーを開き、ショートカットファイル名を適当に変更してから、再び元に戻す

  • これでデスクトップアプリのタイルカラーが更新された

阿久津良和(Cactus)