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「システム設定を使う」を無効にする
Windows 10の仕様でもあるのだが、アプリケーションを含めて何かのウィンドウを開くとき、デスクトップ上の位置が固定(前回の位置を記憶)されないことがけっこうある。コマンドプロンプトやWindows PowerShellといったコンソールウィンドウもそのひとつだ。複数のウィンドウを少しずつずらし、重なった状態で表示するカスケード起動となる。
コンソールウィンドウをよく使う場合、起動時のウィンドウ位置を固定させておきたいと思うユーザーは多いだろう。これには、コマンドプロンプトやWindows PowerShellのプロパティ、「ウィンドウの位置」セクションに並ぶ「システム設定を使う」のチェックを外せばよい。
すると、コマンドプロンプトもしくはWindows PowerShellをいくつ起動しても、同じ位置に配置されるようになる。
ただし、設定したウィンドウの位置はシングルディスプレイを基点としているため、マルチディスプレイ環境では正しく動作しないケースがある。
マルチディスプレイ環境は1台目のディスプレイ左上を「0, 0」と規定するため、頻繁には発生しないが、ディスプレイを入れ替えた場合や、1台のディスプレイを取り外した場合は、数値計算をやり直す。
結果として、コマンドプロンプトやWindows PowerShellで設定した数値を元に、意図しない表示位置で起動することになる。ディスプレイ環境を変更する場合は、「システム設定を使う」を有効にしてから取りかかることをおすすめしたい。
阿久津良和(Cactus)