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「プロパティ」でフォントサイズを調整する
最近はディスプレイの解像度も高まり、テキスト(フォント)の表示が小さくて見えにくいと感じるユーザーは少なくないだろう。特に、以前からのコマンドプロンプト、最近は主流になりつつあるWindows PowerShellなどを使っていると、気になりやすい。こうした、いわゆるコンソールウィンドウで文字を見にくく感じたら、表示するフォントサイズを大きくするとよいだろう。
メニューの中に「既定値」という項目があるが、ここでは無視してかまわない。参考までに書いておくと、Windows 10の仕様としてコンソール設定は、「conhostv2.dllのハードコーディング」「HKEY_CURRENT_USER¥Consoleキー」「HKEY_CURRENT_USER¥Consoleのサブキー」「Windowsショートカット(拡張子.lnk)」の順番で参照する。分かりにくいのだが、参照順は上記の通りでも、適用の優先順は後ろからだ。
また、「既定値」を選んだ場合はレジストリの「HKEY_CURRENT_USER¥Console」キー、「プロパティ」を選んだ場合は「HKEY_CURRENT_USER¥Consoleのサブキー」に設定を記憶する。この「サブキー」、アプリケーションのパスやタイトルに応じて作られる(環境によっては存在しない場合もあるようだ)。
話を戻すと、下図に示したのはフォントサイズを「14」から「20」に変更したものだ。適切な数値は、デスクトップの解像度とスケーリング設定、ユーザーの視力によって変わってくる。普段、コンソール操作をよく利用するなら、コンソールウィンドウがデスクトップ上で多くの場所を取っても、表示のフォントサイズを大きくしたほうが使いやすくなるだろう。
阿久津良和(Cactus)