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dismコマンドで10日間を60日間へ変更する

Windows 10の機能更新プログラムをインストールすると、一定期間内は「設定」の「更新とセキュリティ/回復」で、以前のバージョンに戻せる。ロールバック機能と述べたほうが分かりやすいかもしれない。

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    機能更新プログラムのインストール後、10日間以内であれば「前のバージョンのWindows 10に戻す」を利用できる

ロールバックできる期間は、Windows 10のファーストバージョンからバージョン1511までは30日間の猶予があったものの、バージョン1607以降は10日に短縮されている。だが、機能更新プログラムの適用直後、10日以内であれば、最大60日までロールバック可能期間を延長することが可能だ。

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    「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cmd」と入力して「Shift」+「Ctrl」キーを押しながら「OK」ボタンをクリック/タップ

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    「dism /Online /Get-OSUninstallWindow」と入力して「Enter」キーを押すと、ロールバックの期間が示される

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    「dism /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:60」と入力して「Enter」キーを押すと、ロールバックの期間を60日間に延長できる

操作方法はMicrosoftの公式ドキュメントに記載があるのだが、肝心の延長期間が示されていない。筆者が確認したところ、値として「61」以上を指定すると自動的に10日間に戻ってしまう。

このことから設定可能なロールバック期間は、最大60日だと思われる(Windows 10 Insider Preview ビルド17730で確認)。

10日間の期間を過ぎるか、ストレージセンサーもしくはディスクのクリーンアップで、以前のWindowsイメージを削除してしまうと、今回の操作は実行できない。2018年秋リリース予定の大型更新「Redstone 5」に備えて、覚えておいて欲しいTipsだ。

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    ロールバック期間を過ぎてしまうと、dismコマンドによる操作は不可能

阿久津良和(Cactus)