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「推奨トラブルシューティング」でOSの保守は不要に
Windowsにトラブルシューティングツールが加わったのは、Windows 7の時代までさかのぼる。トラブルシューティングツールはトラブルに関わるシステムフォルダーの修正や、レジストリエントリの修正など、Windowsの操作に慣れたトラブル対処を誰でも可能にするものだ。
Windows 7やWindows 8.1のころは、ローカルとは別にオンライン経由で実行する選択肢を用意していたが、現在では大半が「設定」の「更新とセキュリティ/トラブルシューティング」から実行できる。
必ずしもトラブルを解決できるとは限らないものの、何らかの障がいが発生したときは便りにになるツールであることに間違いはない。そのトラブルシューティングツール、Windows 10 ビルド17704以降は若干の変化が加わった。
執筆時点のWindows 10 Insiderはビルド17723とビルド18204だが、同じ箇所で「推奨トラブルシューティング」を確認できる。説明どおり受け取れば、Windows 10が自動検出した問題に適合するトラブルシューティングツールを自動実行するようである。
機能の有無を選択するスイッチと、実行履歴を参照するリンクを用意している。履歴として残るは、自動実行した場合のみだ。手動でトラブルシューティングツールを実行してみたが、履歴に反映されることはなかった。
Windows 10の状態を示す機能は若干分散傾向にあるため、今後何らかの見直しが図られると思うが、Microsoftは利用者にOSの保守ではなく、事務処理など本来の目的に集中させる仕組みを次々と実装している。次の大型更新が楽しみだ。
阿久津良和(Cactus)