「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
おすすめは「詳細な共有」で共有フォルダーを明示する
前回述べたように、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)へ更新すると、Homegroup機能がなくなる。プリンター共有については前回を参照いただくとして、今回はファイル共有手順を解説しよう。
まずは共有設定を確認。下図に示したとおり、お使いのネットワークプロファイルで、ネットワーク探索と共有機能が有効かどうかを確認する。
Windows 10では、プライベートとパブリックという2つのプロファイルを用いてきた(本来はドメインプロファイルを含む3つだが、ここでは割愛する)。利便性だけを考えれば、パブリックで共有設定を付与したほうが簡単なのだが、社内や家庭内でも相応のセキュリティは確保しておくべきなので、共有設定はプライベートのみ付与することおすすめする。
上図は、同じユーザーでアクセスするときに、ユーザーフォルダー全体を共有する方法だ。複数台のPCを1人で使っていれば問題ないが、ユーザー自身が設定しないフォルダーまで共有するのは望ましくない。また、共有ファイルは読み取り専用となるのも不便だろう。
そこでおすすめしたいのが、任意のフォルダーだけを対象にした共有設定だ。これなら、共有する相手(ユーザーやグループ)、アクセス許可を柔軟に選択できる。
ちなみに、Everyoneはユーザー全体を対象にしているため、筆者は削除するようにしているが、明示する意味では「拒否」を選択してもかまわない。また、アクセス許可の「変更」はファイルの保存が可能となる。「フルコントロール」はローカルストレージと同じ感覚で使用できる。
あとは、別PCからネットワークコンピューターを参照すれば、共有フォルダーにアクセスできるはずだ。別PCが異なるユーザーの場合は、共有設定したPCのユーザーアカウントとパスワードを用いればよい。
阿久津良和(Cactus)