「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
拡張機能をインストールするだけでOK
iOS 11環境のiPhone 7とiPhone 7 Plus以降、第6世代iPad、10.5インチiPad Pro、第2世代12.9インチiPad Proでは、HEIF(High Efficiency Image File format)が標準の画像形式となる。画像ファイルの拡張子は「.heic」だ。
動画ファイルの拡張子は「.mov」でこれまでと変わらないものの、圧縮はH.265(ISO/IEC 23008-2 HEVC)を用いるため、Windows 10のプリインストール環境では再生できない。画像のHEIF形式に対して、動画はHEVC形式と表記されることが多いようだ。たとえばアップルのWebサイトには、「Apple 製のデバイスで HEIF/HEVC メディアを扱う」というページがある。
さて、上記に当てはまるiPhoneをWindows 10のPCに接続したとき、画像ファイルはJPEG形式となるため、heicファイルの存在を意識せずに済む。これは、iPhoneとPCの間で、ファイル転送時に変換処理が加わっているからだ。
Windows 10は、ビルド17623以降でHEIFのサポートを表明している。が、先ごろリリースされたWindows 10 April 2018 Update(バージョン1803)は未対応だ。
Windows 10 バージョン1803をHEIF形式に対応させるには、「HEIF Image Extensions」、「デバイス製造元からのHEVCビデオ拡張機能」という2つの機能拡張を、Microsoft Storeからインストールすればよい。
インストールを終えると、エクスプローラー上のファイルにも変化が生じ、サムネイルが現れる。もちろん「フォト」による閲覧・再生も可能だ。
もっとも、iPhoneなどのスマートフォンで撮影した画像や動画を、OneDriveアプリ経由で自動同期していれば、今回の操作は基本的に必要ない。画像を自分なりに管理し、変換処理を好ましく思わないユーザーには有効だと思うので、覚えておくとよいだろう。
阿久津良和(Cactus)