「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
Optimize-VHDコマンドレットで収縮
Windows 10 ProではHyper-Vが利用できるため、仮想環境を構築して使い分けているユーザーも少なくないだろう。だが、使い続けているうちに悩まされるのが、HDDイメージファイルの肥大化だ。
特に、Windows 10の仮想環境に更新プログラムを適用した場合、仮想マシン上で更新プログラムを削除しても、一度サイズが膨らんだHDDイメージファイルは元に戻らない。今回は、この肥大化したHDDイメージファイルの縮小手順を紹介しよう。
まずは、仮想マシン上で不要なファイルをすべて削除する。Windowsの操作に慣れたユーザーならいろいろな方法が思いつくと思うが、ひとまず「ディスククリーンアップ」を使うと簡単だ。不要ファイルを削除したら、仮想マシンをシャットダウンする。
次に、ホストマシンのWindows PowerShellからOptimize-VHDコマンドレットを使い、HDDイメージファイルを最適化する。以下に手順を紹介するが、VHDXファイルに対するパスは環境に応じて変更してほしい。
今回の環境では、HDDイメージファイルを縮小できた容量は8GBにとどまったものの、別のPC上で稼働させている仮想マシンは、約92GBも小さくできたケースもある。Optimize-VHDコマンドレットには公式ドキュメントも用意されているので、合わせて参照することをおすすめしたい。
阿久津良和(Cactus)