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「Photos Companion」アプリで一瞬
Microsoftはスマートフォンで撮影した写真を無線LAN経由で送信する「Photos Companion」というアプリをリリースしている(iPhone用、android用)。
OneDriveアプリでも無線LAN(Wi-Fi)接続時にカメラロール機能を使えるが、Microsoftアカウントが必要だ。USBケーブルでスマートフォンとPCを接続すれば、エクスプローラーで画像ファイルをコピーできるが、ケーブルを使う時点で操作が煩雑となる。
Photos Companionアプリは、MicrosoftがGarageプロジェクト(同社の実験的な開発プログラム)として取り組んだアプリだ。PCとスマートフォンが同じLANにぶら下がっていることを前提に、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリの「フォト」で映し出したマトリックス式2次元コードと、スマートフォンのカメラで認証を行い、選択した写真をPCへ送信する。
上図に示した手順で「フォト」の受け入れ体制を用意するのだが、筆者が数台のPCで確認したところ、肝心の「プレビュー」セクションが存在しない環境が存在した。フォトのバージョンは関係なく、「この機能は、随時変更または削除される可能性があります」というメッセージからも分かるとおり、A/Bテストを行っているのだろう。
さて、PC側の準備を終えたらスマートフォン側の操作に移る。もちろん難しい操作は必要はない。前述したようにカメラでマトリックス式2次元コードを映し出し、送信する写真を選んで送信ボタンをタップするだけ。送信できるのは画像ファイルに限らず、動画ファイルの送信も可能だ。
同じような仕組みをPCやNAS製品のフォローアプリとして用意するケースは珍しくないが、それらが不要になるほど、Photos Companionは手軽で簡単だ。
Microsoft Garageプロジェクトのため、スマートフォンのOS更新後にバグが明確になってもメンテナンスされない可能性は残る。だが、Photos Companionはスマートフォンで撮影したスクリーンショットを任意のPCへ送信したいといったニーズに応えてくれるだろう。
阿久津良和(Cactus)