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SilentCleanupタスクの削除対象からサムネイルキャッシュデータを除外する
Windows 10 バージョン1709に更新すると、画像ファイルを始めとするメディアファイルのサムネイル(縮小表示)作成が何となく遅く感じないだろうか。
本来であれば、エクスプローラーはキャッシュデータを再利用してサムネイルを瞬時に表示できるはずだが、そのキャッシュデータは頻繁にクリアされるようになった。
サムネイルのキャッシュデータは「%LOCALAPPDATA%¥Microsoft¥Windows¥Explorer」フォルダーに格納されるが、タスクスケジューラの「Microsoft/Windows/DiskCleanup」に登録されている「SilentCleanup」が削除してしまう。
Windows 8.x時代のSilentCleanupタスクは削除対象をDownloaded Program FilesフォルダーやTemporary Internet Filesフォルダーに制限していたが、現在のWindows 10は削除範囲を拡大したようだ。
SilentCleanupタスクの内容は「%windir%¥system32¥cleanmgr.exe /autoclean /d %systemdrive%」と、ディスククリーンアップを実行しているため、削除対象からサムネイルキャッシュデータを除外すればよい。
reg add "HKLM¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥VolumeCaches¥Thumbnail Cache" /v Autorun /t REG_DWORD /d 0 /f
reg add "HKLM¥SOFTWARE¥WOW6432Node¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥VolumeCaches¥Thumbnail Cache" /v Autorun /t REG_DWORD /d 0 /f
これで、自動メンテナンスなどによってサムネイルキャッシュデータの削除を回避することが可能だ。元の状態に戻す場合は、囲み3の内容を管理者権限のコマンドプロンプトにコピー&ペーストしてほしい。64ビット版Windows 10をお使いの場合は、囲み4も同様に実行する。
reg add "HKLM¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥VolumeCaches¥Thumbnail Cache" /v Autorun /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKLM¥SOFTWARE¥WOW6432Node¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥VolumeCaches¥Thumbnail Cache" /v Autorun /t REG_DWORD /d 1 /f
阿久津良和(Cactus)