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バックグラウンドアプリの動作を個別に無効化する

Windows 10は既定でUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーション(以下、アプリ)をバックグラウンドで実行できる。例えば「メール」がバックグラウンドで実行している際は、新着メールを受け取り、利用者へ着信通知を行う。

プロセスが稼働するということは、利便性を生む大事な機能ではあるが、それだけCPUやネットワークリソースを消費する。最終的にはバッテリー駆動時間が短くなってしまうのだ。

先ごろ、iOS 11.1使用時にデバイスが突然再起動する現象が発生し、AppleはOSの更新もしくは通知の無効化を推奨している。筆者も何百というアプリに対して1つずつ通知無効化を行い、無駄な通知を減らした結果、バッテリー駆動時間が若干改善されたようだ。

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    検索ボックスに「バックグラウンド」と入力し、検索結果の「バックグラウンドでの実行を許可するアプリを選択してください」をクリック/タップ

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    すべてのアプリに対してバックグラウンド動作を禁止する場合は、「アプリのバックグラウンド実行を許可する」のスイッチをクリック/タップしてオフに切り替える

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    個別に禁止するアプリを選択する場合は、「バックグラウンドアプリ」からそれぞれのスイッチをクリック/タップしてオフに切り替える

1つ1つの効果はわずかだが、「塵(ちり)も積もれば山となる」のことわざどおり、使わないアプリにリソースを割くのは無駄だろう。

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    こちらは筆者の2in1 PCによるアプリごとのバッテリー消費量。常に起動する「秀丸エディタ」が断トツだが、あまり使っていない「メール/カレンダー」や「Cortana」もバッテリーを消費していることが分かる

Windows 10の「バッテリー節約機能」はバックグラウンドの動作と通知機能を制限するため、同機能を使えば「アプリのバックグラウンド実行を許可する」をオフにした時と同じ効果を得られる。

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    「Windows」+「I」キーを押して「設定」を開き、「システム」-「バッテリー」を呼び出す

段階的にバッテリー節約機能が有効になる設定を用いている場合は、あらかじめ通知不要なアプリの動作をオフにしておけばよい。

阿久津良和(Cactus)