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netshコマンドのブロックリストにSSIDを追加する
Wi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントに接続するとき煩わしいのは、画面上の接続先リストに、接続したいSSID(ネットワーク名)以外のSSIDが表示されることだ。自宅や社内、自身のモバイル無線LANルーターなら使う機会もあるが、まったく身に覚えのないSSIDが列挙されても邪魔になるだけ。今後も利用することがないSSIDなら、そのSSIDをブロックリストに登録しておくとよいだろう。
なお、Windows 10でネットワーク関連の操作を行う「netsh」は、仕様変更が加わっている。Windows 8.x時代のように、Wi-Fiのアクセスポイントに接続した状態で「netsh wlan show networks」を実行しても、周辺のSSIDをリストアップできない。
調べたところ、答えは簡単。無線LAN接続を切ればよいのである。この状態で先のコマンドを実行すると、目的の周辺SSIDを列挙できた。
netsh wlan show networks | findstr "SSID"
あとは出力結果をもとに「netsh wlan add filter permission = block networktype = infrastructure ssid = "{削除するSSID}"」の記述をバッチファイルとして作成して、実行するだけでよい。
netsh wlan show networks | findstr "SSID" > Desktop\list.bat
バッチファイルをテキストエディターで開き、「netsh wlan add filter permission = block networktype = infrastructure ssid = "{削除したいSSID}"」の書式に合わせて記述する |
ブロックリストからSSIDを取り出す(再表示させる)には、「netsh wlan delete filter permission = block networktype = infrastructure ssid = "{表示するSSID}"」と実行。筆者はこのバッチファイルをOneDriveフォルダーに格納して、自分が管理するPCで共有しつつ、外出先などで不要なSSIDが現れた場合、ブロックリストに追加するという使い方をしている。
阿久津良和(Cactus)