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コグニティブサービスで写真を分析
Windows 10の「フォト」はローカルフォルダーやOneDriveフォルダーなどから、写真や画像といったファイルのサムネイルを作成し、ビューアーや簡単な編集を行うアプリケーション。最近のフォトには、話題の3D編集機能とともに、検索機能が加わった。
正直にいうと、筆者は「フォト」をそれほど使っていない。仕事で撮影する画像は「フォト」が参照しない別フォルダーで管理している。「フォト」を使うのは、スマートフォンで気まぐれに撮影した画像がOneDrive経由の自動アップロード機能によって、PCに溜めこまれたのを確認する程度だ。
ある日、同様の作業を行ったところ、検索ボックスの下部にプログレスバーのようなモノが現れた。検索ボックスをクリックして開くと、「人物」「場所」「物事」というカテゴリーが次々と更新される。
これは、画像ファイルに含まれるEXIFタグ情報などを収集し、画像ファイルをコグニティブサービスで分析した結果からインデックスを作成して、検索体験を向上させる機能のようだ。本稿執筆にあたって確認したところ、筆者は約4,000枚の画像ファイルを所有している。デスクトップPCはスリープ機能を無効にしていたが、インデックス作成が完了するまでに数日を要した。読者諸氏にも、「設定」の「システム/電源とスリープ」で、一時的にでもスリープを無効化することをおすすめしたい。
検索機能を実際に試してみると、場所や物事に対する検索は想像以上に優れていた。一方、人物に対しては当時1歳児の息子がサムネイル画像に採用されたが、中学生ぐらいまでの写真が紐付けられている。娘のほうは2~3種類に分類されしまった。同一人物としてリンクする機能は、本稿執筆時点では用意されていない。
Microsoftは高度な検索機能と自動タグ付け機能を使って、簡単に写真を見つけ出し、アルバム作成や動画作成に利用するため本機能を実装した。現時点では、「Googleフォト」など先行するアプリケーションほど機能は充実していないが、家族やペット写真・動画を撮り溜めているなら、一度試してみると面白い体験を得られるはずだ。
阿久津良和(Cactus)