「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

「ディスククリーンアップ」で削除可能

現時点で断言するのは難しいが、そろそろ「復元ポイント」は不用かもしれない。概要は「Windows 8.1ミニTips第83回」を参照いただきたいが、Windows 10は既定設定で復元ポイント機能を無効にしている。

こちらは再インストールを行っていないWindows 10環境(ただし、Windows Insider Programには参加済み)。既定値が「無効」になっている

そのため第89回では有効化の手順を紹介したが、筆者がメインで使っているデスクトップPCや2in1 PCは、無効のまま1年以上使ってきた。つまり、復元ポイントを利用する機会がないのである。

ただ、読者諸氏に対しては、復元ポイントの作成機能を無効にすべき、とは言いにくい。大きな理由として、Microsoftが2017年10月にリリースした更新プログラムを適用した後に、一部でOSが起動しなくなる問題が発生したからだ。

日本マイクロソフトの公式ブログで状況や対応策を報告しているものの、復元ポイントが残っていれば、メンテナンスモードから復旧させる方法もあったはず。そこで現時点では、システムの復元機能を無効にすることは控え、古い復元ポイントを削除する方法を紹介する。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cleanmgr.exe」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

複数のドライブがある場合は選択をうながされるので、復元ポイントを作成しているドライブを選択する(以下、本手順は割愛する)

「ディスククリーンアップ」が起動したら、「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリック/タップ

「その他のオプション」タブ→「クリーンアップ」ボタンと順にクリック/タップ

確認をうながすダイアログが現れたら、「削除」ボタンをクリック/タップ

「システムのプロパティ」ダイアログの「システムの保護」タブにある「システムの復元」ボタンをクリック/タップすれば、古い復元ポイントが削除されたことを確認できる

すべての復元ポイントを削除する場合は、「システム保護対象」ダイアログから実行すればよい。その後は手動で復元ポイントを忘れずに作成しておこう。

「システムの保護」タブの「構成」ボタンをクリック/タップすると起動する「システム保護対象」ダイアログで、「削除」ボタンをクリック/タップすれば、すべての復元ポイントを削除できる

阿久津良和(Cactus)