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Windows 10は2015年7月にリリースした無印版(ビルド10240、released in July 2015)から始まり、バージョン1511(November Update)、バージョン1607(Anniversary Update)、バージョン1703(Creators Update)と機能更新プログラムを重ねてきた。こうしたバージョンによって若干の差が生じているWindows 10だが、「Ready For Windows」を使ってアプリケーションの互換性を確認できる。
「Ready For Windows」でアプリの動作情報を確認
Windows 10は2015年7月にリリースした無印版(ビルド10240、released in July 2015)から始まり、バージョン1511(November Update)、バージョン1607(Anniversary Update)、バージョン1703(Creators Update)と機能更新プログラムを重ねてきた。そして、2017年10月17日(現地時間)にはバージョン1709となるFall Creators Updateのリリースを予定している。
Windows 10はバージョンによって、わずかな機能差を生じさせてきた。一部の機能を非推奨化、または廃止してきたことから、サードパーティー製アプリケーション(以下、アプリ)の互換性に影響を及ぼす可能性は拭い切れない。アプリの互換性は、ベンダーの情報を確認するのがお約束だが、今回はMicrosoftが用意している「Ready For Windows」を紹介しよう。
Ready For Windowsは、開発者向けコンテンツを集めたWindowsデベロッパーセンターに配置されている。企業のIT担当者向けコンテンツとして、対象となるアプリを社内展開できるか否か判断するための支援コンテンツだ。とはいえ、デスクトップアプリやUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリといった異なるプラットフォームの確認も行えるため、エンドユーザーでも十分活用できるだろう。
Windows 10のバージョンを変更すると、動作状況を確認できる。例えば「3.0.0.git」はWindows 10 バージョン1703では「普及」だが、Windows 10 バージョン1511では「データ不足」となった |
これらの情報は、Microsoftとデータ共有する業務用デバイスから収集した情報をもとにしており、10万台以上の業務用Windows 10デバイスにインストールされたアプリは「広く普及」。1万台以上は「普及」。1万台未満は「データ不足」と示される。互換性に問題あることを確認している場合は、「開発者に問い合わせ」と表示されるという。
ただし、我々エンドユーザーが使っているアプリが必ず掲載される訳ではない。Microsoftいわく「ソフトウェアプロバイダーがWindows 10のサポートを宣言」「Microsoftと情報を共有する企業のWindows 10デバイスに展開済み」「広く一般の企業ユーザーに関連」しなければならないそうだ。そのため万全とは言えないものの、メジャーなアプリで動作に違和感を覚えた場合は、Ready For Windowsで確認し、アプリのバージョンダウンなども検討してみるとよい。
阿久津良和(Cactus)