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「ディスククリーンアップ」に取って代わる「ストレージセンサー」
2017年10月17日(現地時間)リリース予定のWindows 10 バージョン1709(Fall Creators Update)は数多くの機能を備えているが、細かい部分でも改良が加わっている。その1つが「ストレージセンサー」だ。一時ファイルやごみ箱の中身といった不用なファイルを削除し、ストレージの空き容量を確保する機能である。構造などは第180回の記事をご覧いただきたい。
Windows 98時代からの「ディスククリーンアップ」はWindows 10にも引き継がれ、不用なファイルをまとめて削除する便利なツールとして広く使われてきた。
以前の連載でも述べたようにMicrosoftは、Win32ベースのコードは段階的な廃止を推進している。コントロールパネルと「設定」の関係を見ればわかるが、ディスククリーンアップがストレージセンサーに置き換わる日も近いだろう。
Windows 10 バージョン1703(Creators Update)のディスククリーンアップでは、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションが利用した一時ファイルや、一定期間を過ぎたごみ箱内のファイルやフォルダーを自動削除できる。
加えてWindows 10 バージョン1709では、削除対象が一定期間を過ぎたダウンロードフォルダーに加えて、古いWindows 10のシステムファイルが削除対象に加わった。
Windows 10 Insider Preview ビルド16296のストレージセンサー用設定ページ。ダウンロードフォルダーと以前のWindowsが加わったことを確認できる。今回の主題であれば、「Windowsの以前のバージョンを削除しますか」をクリック/タップしてチェックを入れてから、「今すぐクリーンアップ」ボタンをクリック/タップする |
上図の説明にもあるとおり、古いWindows 10のシステムファイルは10日後に自動削除するのだが、その容量は数十GBにもおよぶ。できる限り、ローカルストレージの空き容量を確保したいユーザーにとって、今回の変更は有用な機能となる。
ただし、Windows 10 バージョン1703から同バージョン1709にアップグレードしたとき、安定性が損なわれる可能性もなくはない。以前のバージョンに戻せる保険をかけておくなら、「Windowsの以前のバージョンを削除しますか」のチェックが外れていることを最初に確認することをおすすめする。
阿久津良和(Cactus)