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現時点のUWP版クライアントはメリットなし?
OneDriveクライアントには、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)版もある。記憶が確かなら、当初はWindows 10 Mobile用に開発され、その後はPC版とXbox版に拡大、現在はMicrosoft HoloLensでも利用できる。
PCからOneDriveにアクセスする方法として、Webブラウザー経由、Win32版OneDriveクライアント、UWP版OneDriveクライアントの3種類が用意された。ちなみに2017年9月リリース予定のWindows 10 Fall Creators Updateでは、さらにエクスプローラーにOneDriveオンデマンド機能が加わる。
それぞれ一長一短のあるアクセス方法だが、個人的に気になるのは「どの手法を選べば、素早くアップロードできるのか」という点だ。そこで今回、1GBのファイルを用意し、各クライアントでアップロード速度を測定してみた。
インターネット回線は、フレッツ光ネクスト ギガファミリー、ISPはIIJmioのFiberAccess/DF。ルーターはヤマハ「RTX810」で、さらにスイッチングハブ経由で各PCがぶら下がっている状態だ。Windows 10 Insider Preview ビルド16257を使用している。
なお、無線LANアクセスポイントも接続し、各モバイルデバイスも通信しているため、あくまでOneDriveクライアント選択の参考値として考えていただきたい。今回使用したUWP版はバージョン「17.24.0.0」、Win32版はバージョン「17.3.6963.0807」だ。Web版は不明だが、Microsoft Edgeを使用した。
結果は下記に示したとおり、トップはWeb版。UWP版に関しては筆者も計測ミスかと何度か繰り返してみたが、結果は断トツに遅かった。
進捗状況を見ていると、Win32版はバッファリング部分でつまる感じはあったのだが、16MB単位でアップロードを行っている。一方のUWP版は8MB単位でアップロードをゆっくりと行っている印象だ。
UWP版は異なるデバイス間で動作する汎用性を重視しているため、このような結果になったのではないかと思われる。現時点では、PC環境ならWebブラウザーもしくはWin32版を使って、OneDriveにデータをアップロードするのが得策だ。
阿久津良和(Cactus)