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トラブルシューティングツールで修正する
ある日、「Win」キーを押してもスタートメニューが開かない。Windows 10をリリース当初から使ってきたユーザーなら、経験したことがある方も多いはずだ。更新プログラムの適用で改善することもあれば、原因不明のまま困っているかもしれない。
Windows 10のスタートメニューは「Explorer.exe」ではなく、「Tile Data model server」というサービスで管理している。このデータベースが破損した場合など、さまざまな理由でスタートメニューが開かなくなってしまうのだ。
スタートメニュー自体は、「Shellexperiencehost.exe」というプロセスで実現している。下図は「Process Explorer」で動作を検証したものだが、スタートメニューを閉じている際のShellexperiencehost.exeはサスペンドに入り、スタートメニューを開くと、サスペンドから復帰してライブタイルの更新などを行うので、CPU利用率が上昇する仕組みだ。
さて、スタートメニューが開かない場合、公式のトラブルシューティングツールを使うとよい。このツールはスタートメニューコンポーネント(Microsoft.Windows.ShellexpErienceHost、および、Microsoft.Windows.Cortana)、レジストリキー(HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\DeviceAccess\Global)のアクセス権限を確認し、タイルのデータベースやアプリケーションマニフェストの確認を行って、問題がある場合は修正する。
こちらのURLをWebブラウザーで開き、「startmenu.diagcab」を保存、実行する |
スタートメニューコンポーネントを再インストールする
もう1つの対処法が、スタートメニューコンポーネントの再インストールだ。管理者権限でWindows PowerShell(以下、PowerShell)を起動し、下記のコマンドを実行すればよい。
Get-AppXPackage |Where-Object {$_.InstallLocation -like "*shellexperience*"} | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
完了したら「Win」キーを押して、スタートメニューが正しく表示されるか確認してみよう。
阿久津良和(Cactus)