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回復ドライブ用イメージをWebからダウンロード

日々の業務に使っているSurface Pro 4の調子が悪く、1度リセットしようと「回復」からPCを初期状態に戻そうとしたところ、「回復環境が見つかりません」と、つれないメッセージが現れた。

「設定」の「更新とセキュリティ/回復」から初期状態化を試みるとWinREがないと怒られてしまう

このPCはWindows Insider Programに参加させているため、更新時に何らかの手違いが発生したのだろうと思い、以前に作った回復ドライブから起動を試みると、これがどうもうまく行かない。

思い返せばWindows 10 バージョン1607時代に作成したものだが、以前も同じ回復ドライブでリセットした記憶があるため、USBメモリー側に問題が発生したのだろう。そこで回復ドライブの作成を試みると、こちらもエラーになってしまった。

WinRE用ファイルの一部を必要とする回復ドライブの作成も不可能になっていた

そこで、日本マイクロソフトが用意した「Microsoft Surfaceの回復イメージをダウンロードする」から回復ドライブの作成を試みた。

Surface用WebページではMicrosoftアカウントでサインインすると、所有するデバイスのイメージファイルがダウンロードできる

検索ボックスなどから「回復ドライブ」を起動し、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」のチェックを外してから、「次へ」ボタンをクリック/タップ

PCに接続したUSBドライブが選択されていることを確認してから、「次へ」ボタンをクリック/タップ。以下の手順は割愛する

これでWindows 10のイメージファイルがダウンロードされるため、任意の圧縮/伸張ツールで任意のフォルダーに展開してから、回復ドライブ化したUSBメモリーにコピーする。

ZIPファイルはエクスプローラーからUSBドライブに直接展開することも可能だが、おすすめしない。展開と同時にUSBメモリーにファイルを書き込むため、数時間かかってしまうからだ。これがUSB 3.0 メモリーなら話は変わってくるので、8GB以上の容量を持つUSB 3.0またはUSB 3.1対応のUSBメモリーを用意しておくとよい。

ダウンロードしたZIPファイルを展開した状態。サイズは約6GBだった

回復ドライブ化したUSBメモリーにドラッグ&ドロップでコピー中。これでも30分ほどかかる

USB 3.0 メモリーを用いた場合、5分程度でコピーは完了した

あとはこの回復ドライブからSurfaceを起動し、画面の指示に従ってクリーンインストールを実行する。なお、回復ドライブの具体的な作成方法や利用方法は、第69回および第70回を合わせてご覧いただきたい。

また、SurfaceシリーズのUSBメモリーによる起動方法は、公式ページにある。シャットダウン状態からボリュームアップボタン+電源ボタンを押し、電源ボタンから指を離してSurfaceのロゴが画面に現れたら、ボリュームアップボタンからも指を離す。

今回のトラブルは、何らかの理由でWindows回復環境(WinRE)にアクセスできなくなり、冒頭のような問題が発生したと思われる。紹介した対処方法は筆者が試した限り、内蔵ストレージからの起動を無効にするなど、UEFIの設定が必要だった(バージョン1607時は不用だった)。なお、Surfaceシリーズ以外のPCをお使いの場合は、PCベンダーが用意したシステムイメージファイルなどを、普段から確保しておくことをおすすめする。

阿久津良和(Cactus)