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次世代の公衆LANへのアクセスを便利にする「Hotspot 2.0」
Windows 10の「設定」に並ぶ「ネットワークとインターネット/Wi-Fi」には、「Hotspot 2.0ネットワーク」セクションが用意されている。だが、説明文も簡素なため、Hotspot 2.0がどのような機能で、スイッチオン/オフどちらがよいのだろう。今回はHotspot 2.0の概要と対応の有無を確認する方法を紹介する。
Hotspot 2.0は、IEEE 802.11UをベースにしたPasspointやNGH(Next Generation Hotspot)と呼ばれる、ネットワーク接続時のセキュリティを担保する機能だ。
一般的な無線LAN接続は、接続先のSSIDを確認してIDやパスワードを入力するが、Hotspot 2.0対応のアクセスポイントはID/パスワードの入力を求めない。通信キャリアのモバイル回線との切り替えをサポートしつつ、デバイスが置かれた状況に即したアクセスポイントの選択と接続を行う。ほかにも、SIMベースの認証やWPA2エンタープライズのセキュリティといった特徴も備えているが、煩雑になるため割愛する。
話をWindows 10に戻すと、Hotspot 2.0は有効にすべき機能だが、問題が1つ残っている。使っているPC(が備えるWi-Fi機能)が、Hotspot 2.0に対応しているかだ。こちらは以下の手順で、容易に確認できる。
ちなみにANQPは「Access Network Query Protocol」の略で、PC側がHotspot 2.0対応するアクセスポイント(サーバー)を検知すると、クエリーをサーバーに送信。結果としてネットワーク情報や認証タイプなどがサーバー側から送られてくるので、その情報をもとにネットワーク接続を行う。
Hotspot 2.0は、内蔵SIMカードでネットワーク接続を行うモバイルPCであれば有用な機能だ。筆者は国内のホットスポット状況に明るくないが、現時点でHotspot 2.0対応という声を耳にしていない。Hotspot 2.0はモバイルホットスポット(テザリング)よりも容易なネットワーク接続環境となるため、今後の普及に期待したい。
阿久津良和(Cactus)