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タスクバーにピン留めしたコマンドプロンプトは、そのままだと一般ユーザーで起動することになる。今回はこのコマンドプロンプトを管理者権限で実行可能にしよう。
プロパティダイアログの「管理者として実行」を利用する
Windows 10 Creators Updateがリリースされないと評価はできないが、Microsoftは長年コマンドラインユーザーに愛用されてきたコマンドプロンプトではなく、Windows PowerShell(以下、PowerShell)の利用をうながしている。クイックアクセスメニュー(Win+Xメニュー)の既定項目が、コマンドプロンプトからPowerShellに切り替わる可能性が高い。
これまで通りコマンドプロンプトを利用したい場合は、「設定」の「個人用設定/タスクバー」に並ぶ「[スタート]ボタンを右クリックするかWindowsキー+Xキー~」をオフに切り替えれば済む話だが、両者を併用する場合はピン留め機能が便利だ。
だが、ピン留めしたものから起動するのは、一般ユーザー権限のコマンドプロンプト。コマンドラインの操作に長(た)けた方だと管理者権限が必要になる場面が多いため、最初から管理者権限で実行できたほうが便利だ。そこで以下の操作を行おう。
ポイントは「Shift」キーを押しながらタスクバー上のボタンを右クリック/長押しする点。アプリケーションが未起動の場合、古いコンテキストメニューをここから呼び出せるため、プロパティダイアログから設定可能だ。
この設定を終えると、コマンドプロンプトは管理者権限で起動する。ただし個人個人の使い方によっては、クイックアクセスメニューの項目をコマンドプロンプトのままにし、PowerShellをタスクバーにピン留め&管理者権限を付与するやり方が便利な場合もあるだろう。使いやすいほうで操作してほしい。
阿久津良和(Cactus)