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Windows 10のサインイン画面およびロック画面には、ユーザーアカウントに紐(ひも)付けているMicrosoftアカウントのメールアドレスが表示される。今回はこのメールアドレスを非表示にしよう。

アカウントの設定から非表示にできる

Windows 10リリース直後、いや、Microsoftアカウントを標準的なアカウントとして紐付け可能にしたWindows 8.x時代からの名残である。あまり評判のよくない仕様だったが、Windows 10にも受け継がれてしまった。

Windows 8.1のサインイン画面。Microsoftアカウントを紐付けた場合、メールアドレスが表示される

Windows 10も同様の仕様だ。Windows 8.xよりもユーザーが増えたせいか、改善を望む声は大きかった

このサインイン画面(もしくはロック画面)の仕様が変わったのが、Windows 10 バージョン1607(Windows 10 Anniversary Update)である。サインイン画面の背景画像をそのまま残すなど、UXの改善が加わったが、最大のポイントは今回のテーマであるメールアドレスだ。

Windows 10 バージョン1607の「設定」には、メールアドレスを非表示にする設定項目「アカウントの詳細(電子メールアドレスなど)をサインイン画面に表示する」が追加されたため、下図に示した手順で隠せるようになった。

「Win」+「I」キーを押すなどして「設定」を起動し、「アカウント」をクリック/タップ

次の画面では「サインインオプション」をクリック/タップ

下方にある「アカウントの詳細(電子メールアドレスなど)をサインイン画面に表示する」のスイッチをクリック/タップし、オフに切り替える

これでサインイン画面にメールアドレスが表示されなくなり、喫茶店などでPCを起動する際に横からのぞき見られても、メールアドレスがバレる機会は減る。

スイッチをオフにした状態のサインイン画面。メールアドレスが非表示になる

ちなみに設定項目名に、「電子メールアドレスなど」とあるように、他の情報も非表示にできそうだ。しかし、バージョン1607およびWindows 10 Creators UpdateにいたるWindows 10 Insider Previewでも、名前を除けば、サインイン画面にメールアドレス以外の個人情報が表示されることはない。

阿久津良和(Cactus)