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不要なファイルを削除する「ディスククリーンアップ」。削除対象とする項目のチェックボックスに対し、オン/オフを切り換えるGUI操作は意外と面倒だ。そこでオプションを利用して、望む設定ですばやくディスククリーンアップを実行するTipsを紹介する。

オプション「VERYLOWDISK」を使う

「ディスククリーンアップ」を実行する方法としては(一昔前の方法でもあるが)、ドライブのプロパティダイアログを開き、「全般」タブの「ディスクのクリーンアップ」ボタンをクリック/タップ。もしくは、エクスプローラーの「管理」タブから呼び出すのが一般的だ。

ドライブを選択した(もしくは開いた)状態で「管理」タブ→「クリーンアップ」と順にクリック/タップ

これで「ディスククリーンアップ」が起動する。チェックボックスは以前の状態を引き継ぐ形だ

コマンドラインから「cleanmgr.exe」を実行してもよいのだが、ここで面倒なのがチェックボックスの状態を変更する方法。オプション「/SAGESET」「SAGERUN」を使えば、設定情報をレジストリに格納し、好みの状態を保存/実行できる。ただ、ぜひ利用してみてほしいのが、オプション「VERYLOWDISK」だ。VERYLOWDISKオプションを利用すると、ほぼ非対話形式でディスククリーンアップの実行が可能となる。

コマンドプロンプトなどから「cleanmgr /?」と実行すると、ディスククリーンアップのオプションを確認できる

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cleanmgr /VERYLOWDISK」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

自動的にディスククリーンアップを実行し、ドライブの空き容量が示される

注意したいのは、VERYLOWDISKオプションを使うと、「以前のWindowsのインストール」も削除対象となること。「設定」の「更新とセキュリティ/回復」から選択できる「前のビルドに戻す」が現れなくなる。

もっとも、この項目はアップグレード10日後は使用できなくなるため、Windows 10の動作が安定している場合は、さほど気にしなくていいだろう。

「システムファイルのクリーンアップ」の削除項目である「一時Windowsインストールファイル」

「設定」の「更新とセキュリティ/回復」の一覧。今回のTipsを実行すると「前のビルドに戻す」が使用できなくなる

あとは、「ショートカットの作成」ウィザードで「cleanmgr /VERYLOWDISK」をデスクトップなどに作成しておけば、ワンクリックでディスククリーンアップが実行可能になる。

デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規」→「ショートカット」とクリック/タップしてウィザードを起動する

阿久津良和(Cactus)