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2017年前半ごろにリリース予定のWindows 10 Creators Updateでは、クイックアクセスメニューの「コマンドプロンプト」が「PowerShell」に置き換わる。しばらく先の話だが、今のうちに動作や設定項目を確認しておこう。
OSビルド14971から既定設定となった「PowerShell」
「Win」+「X」キーを押すと現れるメニューは、モダンUIが前提となったWindows 8.xでスタートメニュー風の操作を可能にするため追加された。いまだに正式名称は付けられていないものの、筆者がWindows 8リリース前に当時のMicrosoft担当者に尋ねたところ、「クイックアクセスメニュー」と説明されたため、今でもこの呼称を用いている。クイックアクセスメニューに並ぶ項目は、2017年前半にリリースを予定している、Windows 10 Creators Updateでわずかに変化する見込みだ。
上図はWindows 10 Insider Preview ビルド14971のクイックアクセスメニューだが、「コントロールパネル」は「設定」へ、「コマンドプロンプト」は「PowerShell」に置き換わっている。さらに、エクスプローラーの「ファイル」タブにあった「コマンドプロンプトから開く」も取り除かれた。
フォルダーのコンテキストメニューを「Shift」キーを押しながら呼び出すと、「コマンドウィンドウをここで開く」という項目が現れるが、OSビルド14971では残っている。もっとも、既定をPowerShellに変更する時点で、この機能も今後は削除されると思ったほうがよさそうだ。
コマンドプロンプトへ変更する
Windows 10 Creators Updateではコマンドプロンプトは使えなくなるのだろうか。大丈夫、使い続けられる。「設定」の「個人用設定/タスクバー」に並んだ「[スタート]ボタンを右クリックするか、Windowsキー+Xキーを押したときに表示されるメニューで、コマンドプロンプトをWindows PowerShellに置き換える」のスイッチをオフにすればよい。
この設定項目はWindows 10 バージョン1607にも存在し、その動作はWindows 10 Insider Preview ビルド14971でも変わりはない。Windows 10 Creators Updateリリース後に更新し、いつもと同じ感覚で「Win」+「X」キー→「C(もしくはA)」キーと押せなくなった場合、今回の設定を確認しよう。
阿久津良和(Cactus)