「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 8.xから加わったチャームバーは、Windows 10では"お役御免"となり、使わなくなった(一部のWindowsストアアプリ/ユニバーサルWindowsアプリは、共有チャームを使用する)。その代わりに登場したのが「アクションセンター」だ。今回は機能的に異なるアクションセンターの使い方や活用例を紹介しよう。

アクションセンターで通知される内容とは

Windows 10の「アクションセンター」は、Windows 8から加わったトースト通知や、それ以前のバルーン通知など、ユーザーに対する通知を行う機能である。Microsoftは"アプリケーションへの玄関口"と称している様に、「メール」などのコミュニケーション系ツールによる新着情報の通知もアクションセンターを介して行う仕組みだ。

【左】アクションセンターは通知領域のアイコンから開くことができる。【右】Windows 10のアクションセンター。対応するユニバーサルWindowsアプリを追加することで、様々な情報を確認できる

これらの通知に関しては「設定」の「システム\通知と操作」から動作を選択する。「通知」セクションには5つの設定項目が並び、既定では「プレゼンテーション中は通知を非表示にする」以外はすべてオンが選択されているはずだ。

[Win]+[I]キーなどを押して「設定」を起動し、「システム」→「通知と操作」と順に選択して開く

各設定項目は読んで字のごとく、Windows 10に関するヒントやアプリケーションによる通知許可の有無を選ぶ。また、アクションセンターに限らず、ロック画面に対する通知設定も各設定項目から選択する。

さらに下方向には「次のアプリから通知を表示する」カテゴリが用意され、各アプリケーションによる通知設定が並ぶ。例えば「メール」は通知してもよいが、ゲーム関係となる「Xbox」の通知はサウンドを鳴らしたくない場合は、ここから選択すればよい。

「次のアプリから通知を表示する」セクションでは、Windows 10の通知機能を利用したアプリケーションが並ぶ。スイッチを「オフ」に切り替えれば通知抑止も可能だ

さらにアプリケーション名をクリック/タップして開くと、通知自体の有無や通知バナーの有無、サウンドの有無を選択できる

クイックアクションを変更する

アクションセンター下部に並ぶボタンは「クイックアクション」と呼ばれる機能で、特定の機能を素早く実行するために用意された。スマートフォン向けOSではお馴染みの機能だが、Windows 10はモバイル向けOSとなる「Windows 10 Mobile」とUIを共通化しているため、このような仕組みが加わっている。

こちらのボタンも「設定」の「システム\通知と操作」から入れ替え可能だ。「クイックアクション」セクションに並ぶアイコンを選択すると開くリストから、表示させる項目を選択すればよい。

「通知と操作」に並ぶクイックアクションのボタンをクリック/タップし、リストから表示するアクションをクリック/タップで選択する

こちらは設定後の状態。先ほどまで「回転ロック」だった部分が「接続」に変化している

なお、折りたたんだ状態では4つ、展開時はすべてのボタンがクイックアクションに表示される。デスクトップPCの場合はクイックアクションから機能の有無を選択する機会が少ないため、「すべての設定」「接続」「ノート(OneNote)」「通知オフ」といった項目を選択することをおすすめしたい。

タブレットの場合は、BluetoothのオンオフやWi-Fiアクセスポイントの選択など多用する機会が多いため、常に展開しておいたほうが筆者は使いやすく感じた。通知の表示領域は狭まるため、このあたりは好みに応じて選択してほしい。

阿久津良和(Cactus)