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Windows 10の既定状態では、Wordの文章ファイルやExcelのワークシートファイルは、エクスプローラーでサムネイル(縮小画面)は表示されない。一見するとWindows 10側の設定かと思いきや、アプリケーション側の設定なのだ。

Officeアプリで「縮小版」を保存する

Windows 10は、画像ファイルや動画ファイルなどのマルチメディア系ファイルを、開かなくても大まかに内容を確認できるサムネイル(縮小表示)機能を備えている。だが、この機能はWord文書ファイルやExcelワークシートファイルには適用されない。

Office 365がインストールされている状態でも、WordやExcelのファイルはサムネイル表示されない

適用させるには、Windows 10やエクスプローラーの設定ではなく、アプリケーション側の設定が必要だ。また、これらのファイルに対するサムネイルを表示させる前提として、まずはOffice 365などのアプリケーションをWindows 10にインストールしなければならない。

「Alt」+「P」キーを押すか、リボンの「プレビューウィンドウ」ボタンをクリック/タップすると現れるウィンドウでは、アプリケーションを起動せずに内容を確認できる

さらにファイル保存時の操作として、「縮小版」の保存が必要だ。この操作は以下の手順で実行できる。

Word文書ファイルを開いた状態から、「ファイル」→「名前を付けて保存」→「参照」と順にクリック/タップ

コモンダイアログの「縮小版を保存する」をクリック/タップしてチェックを入れてから、「保存」ボタンをクリック/タップ

これでWord文書ファイルのサムネイルが表示された

もう1つの方法は、プロパティ情報の設定変更だ。今度はExcelを用いて手順を紹介するが、基本的な操作はWordでも同じである。

Excelワークシートファイルを開いた状態から、「ファイル」→「プロパティ」→「紹介プロパティ」の順にクリック/タップ

プロパティダイアログが起動したら、「すべてのExcelドキュメントの縮小版を保存する」→「OK」ボタンと順にクリック/タップ

Excelに戻るとファイルの保存をうながされるので、「保存」ボタンをクリック/タップ

これでExcelワークシートファイルもサムネイル表示されるようになった

なお、PowerPointプレゼンテーションファイルに関しては、自動的にサムネイルを保存する仕組みが組み込まれているため、このような操作は必要ない。

阿久津良和(Cactus)