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Windows 10 バージョン1607(2016年7月リリースのAnniversary Update適用後)では、以前のリモートアシスタンスに相当する「クイックアシスト」が加わった。クイックアシストを使えば、インターネット経由で操作に関する質問やトラブルシューティングが可能になる。

バージョン1607から加わった「クイックアシスト」

PCの操作に慣れたユーザーは、「リモートアシスタンス」というアプリケーションを使って、遠方に住む家族や友人のPCをメンテナンスした経験があるかもしれない。Windows 10も、バージョン1511まではリモートアシスタンスを使用していたが、バージョン1607以降は「クイックアシスト」を使うことになる。

UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションであるクイックアシストでは、PCの遠隔操作を相手に許可する「支援を受ける」側か、遠隔操作を行って相手を手助けする「支援を提供する」側のいずれかを選ぶ。

まずは「支援を提供する」側の操作から。検索ボックスに「クイック」と入力し、検索結果として現れた「クイックアシスト」をクリック/タップ

操作の選択を求められるので「支援を提供する」をクリック/タップ

セキュリティコードが表示されたら、こちらをメモする

メールでセキュリティコードを送信するには、先の画面で「メールの送信」をクリック/タップし、テキストボックスにメールアドレスを入力して「送信」ボタンをクリック/タップ

今回試したところでは、「支援を提供する」側がMicrosoftアカウントによるサインインを求められたので、ローカルアカウントでWindows 10を使っている場合は注意してほしい。

次は「支援を受ける」側の操作。同様の手順でクイックアシストを起動し、「支援を受ける」をクリック/タップ

相手から送られてきたセキュリティコードを入力し、「送信」ボタンをクリック/タップ

画面共有の確認をうながされるので、「許可」ボタンをクリック/タップ

画面共有中は「コメント」ボタンから手書きコメントで相手に問題点を伝えたり、「タスクマネージャー」を遠隔起動してPCの状態を確認したりできる。テキストチャットが取り除かれたのは、現在ではSkypeなどによるビデオ通話や音声通話、テキストチャット環境が充実しているからだろう。

これでウィンドウ内に相手のデスクトップが現れる。上部のボタンから各種操作が可能だ

「コメント」ボタンをクリック/タップすると、ペンやマウスで手書きのイラストも書き込める。ただし、テキストチャット機能は削除された

阿久津良和(Cactus)