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無線LAN(Wi-Fi)を搭載しているPCが、無線LANアクセスポイントに接続できない。そんなときの第一歩、PCと無線LANルーターがサポートしている無線LANの規格を確認しよう。
「netsh」コマンドで無線LANアダプター情報を確認する
無線LAN規格の1つである「IEEE 802.11」は、策定時期や公称最大速度などの違いによって、複数の種類がある。例えば1999年10月に策定したIEEE 802.11aは、1番最初のIEEE 802.11に対して27倍となる54Mbpsを公称最大速度と定め、無線LAN普及の一翼を担った。
2014年1月策定のIEEE 802.11acは、Wave1(第1世代)で最大292Mbps~1.3Gbps、Wave2(第2世代)は最大6.9Gbpsというスピードを実現している。あくまでも公称最大速度のため、このとおりのスピードが出る訳ではないものの、「無線LANで十分」というユーザーが増えるのも納得である。
とはいえ、必ずしも公称最高速度が使える訳ではない。対応する無線LANルーターやPC側の無線LANインタフェースが、同じ「IEEE802.11○○」をサポートしていなければならないからだ。
無線LANルーター側は簡単。メーカーのWebサイトで製品スペックを確認したり、マニュアルを見たりすれば、すぐ確認できるだろう。ほとんどの無線LANルーターは、Webブラウザー経由でアクセスする、無線LANルーターの設定画面でも確認可能だ。
しかし、PC側の無線LANインタフェースを確認するのは難しい(PCメーカーやマザーボードメーカーが、仕様としてきちんと公開している場合もあり、そうした製品なら確認は容易)。Windows 10のデバイスマネージャーや「設定」では、無線LANアダプター(インタフェース)の名称は分かっても、無線LANの種類は確認できないからだ。そこで試してほしいのが、ネットワーク設定を行う「netsh」コマンドである。
netsh wlan show driver | findstr "の種類"
「netsh wlan show driver」は、無線LANアダプターのデバイスドライバー情報を表示させるコマンドだが、多くの情報が表示されるため、「findstr」コマンドで該当部分を抽出している。よく分からない場合は、そのままコマンドプロンプトにコピー&ペーストすればよい。
上図の例では、無線LANアダプターが「IEEE802.11a/b/g/n/ac」をサポートしていることを確認できる。
阿久津良和(Cactus)