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今回は、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」をワンクリックで呼び出すショートカットファイルを作成してみる。

「hotplug.dll」ファイルを利用する

第117回で、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」方法を紹介した。だが、例えば2in1 PCにSDカードやICレコーダーなどをつなげて使用していると、紹介した手順はいずれも使いにくいのだ。

そこで、ハードウェアの安全な取り外しアプレットである「hotplug.dll」を利用してみたい。詳細は割愛するが、Windowsには、DLLファイルをコマンドラインから実行する方法が用意されている。この仕組みを利用してショートカットファイルを作成しよう。

デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」と順にクリック/タップ

ウィザードが起動したらテキストボックスに「rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll」と入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

次の画面ではテキストボックスに任意の名前を入力し、「完了」ボタンをクリック/タップ

このショートカットファイルをダブルクリックで実行すると、「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログが起動し、PCに接続している取り外し可能なデバイスの一覧が現れる。

ショートカットファイルをダブルクリックすると、「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログが起動する

デバイスを選択してから<停止>ボタンをクリック/タップすれば、通知領域のアイコンや「設定」と同じように、デバイスを安全に取り外せる。

今回は、ショートカットファイルのアイコン変更も紹介しよう。「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」が使用するアイコンは、「%windir%\System32\hotplug.dll」に含まれているので、プロパティダイアログからアイコンを変更する。

ショートカットファイルを右クリック/長押しし、「プロパティ」をクリック/タップ

自動的に「ショートカット」タブが開くので、そのまま「アイコンの変更」ボタンをクリック/タップ

テキストボックスに「%windir%\System32\hotplug.dll」と入力し、「OK」ボタンをクリック/タップしてアイコンの一覧を更新してから、好みのアイコン→「OK」ボタン→「OK」ボタンと順にクリック/タップ

ショートカットファイルをドキュメントフォルダーなど任意の場所に移動させて、コンテキストメニューの「スタート画面にピン留めする」を選択すれば、さらに操作しやすくなる。ぜひ一度試してみてほしい。

こちらがアイコンを変更した状態

阿久津良和(Cactus)