Mac OS X(以下、Mac)というと、どうしてもクリエーターやアーティスト、もしくはスタイリッシュな若者ご用達のツールというイメージが強い。ワタクシ、筆者の丸子がいるオフィスのクリエーター達もほとんどがMacユーザーだ。根っからのWindowsユーザーである自分は、「ああ、Macはやっぱりクリエイティブな職業向けのマシンなのかな」とワケもなく思い込んでいた。

アルミ削りだしで作られた継ぎ目のないボディは、見た目だけでなく、廃棄の際にリサイクルしやすいように作られているという

しかしそんな筆者が突然、最新の13インチのMacBookを手にすることとなったのだ。

ボディのスマートさかつシンプルなデザインに驚きながらも、しばしMacで仕事にプライベートに使ってみた。

はたしてその感想は……? 結論から言ってしまおう!

「Macはすべてのユーザーに優しいマシン」だ。決して限られたクリエイティブな職種の人たち、もしくはスタイリッシュさを追い求める人たちだけのためのモノではない。むしろ初めてパソコンを触る人にはもちろん、幅広い人に利用してほしい"使いやすさ"がある"実用的"なマシンなのだ。また、使い勝手の良さに加え、使う人ひとりひとりの創造性を刺激するツールでもあるのもMacの魅力。

MacBookを使って、Macが本当に楽しく使いやすいパソコンなのか、これからさらに連載で探っていこう。

初めての人にうれしい、充実したチュートリアル

Mac OS Xの標準Webブラウザー「Safari」

Macは、ユーザー、特に初心者にとっては親切な構成になっている。その理由のひとつは何といってもチュートリアルが充実していること。まず、ネットに接続してWebブラウザー「Safari」を動かしてみよう。するとアップルのWebサイトに接続する。サイト上部のメニューに「Mac」というボタンがあるのでクリックすると、Macに関する情報がまとめられたページが表示される。このページの右上側に「Macを使いこなそう」というコーナーがあるので、「すべて見る」をさらにクリックしてみよう。

サイト上部のメニューにある「Mac」というボタンをクリックすると、Macに関する情報がまとめられたページが表示される

「Macを使いこなそう」ページにはチュートリアルがまとめられており、非常に充実している。初めてMacを触る人はぜひ見てほしい

コーナー内は「Macの基本」から、「ワイヤレス」「写真」「ミュージック」と4つのカテゴリーに分かれている。カテゴリー内のチュートリアルはテキストだけでなく、操作を紹介している動画もあってわかりやすい。特に、「Macの基本」カテゴリー内にある、初心者向けに向けたMacの基本動作説明や、Windowsユーザー向けの動画による操作方法説明では、画面の構成からアプリケーションの紹介までこと細かくMacの機能が説明されていて、これから始める人にはオススメの内容だ。Macを使っていくうちに不明な点が出てきても、マニュアルをめくらずとも、これらオンラインチュートリアルを見れば大丈夫だろう。またここ以外にも、「iPhoto」「iMovie」などといったインストール済みアプリケーションの中には起動時にチュートリアルが見られるものもある。

「iPhoto」の動画によるチュートリアル。操作方法がわかりやすく紹介されている

操作や設定の方法、アプリの使い方をガッチリと説明しているのが、初めてのMacユーザーにとって心強いところだ。しかし、Macの使いやすさのポイントはチュートリアルだけじゃあない。インタフェース面もでも様々な工夫がなされている。

ボタンのないトラックパッドは、意外と手になじんで操作しやすい!

WindowsのノートPCでもよくある、キーボード手前のトラックパッド部分。パッドとボタンを一体化させているため大きく感じる。この一体化により、パッドの面積が39パーセント増しているとのこと

パソコンの初心者にとっても、アップル製品といえばiPod、iPhoneで独自の操作方法を採用していることでおなじみのはず。同じように、最新のMacBookにも斬新で使いやすいインタフェースが用意されている。まず何といっても、驚きなのがボタンのないトラックパッド!

MacBookでは、なんとトラックパッドはパッドとボタンが一体化しているのだ! 画面上のクリックしたい位置にパッドでカーソルを動かしたら、そのままパッドを指で押してクリックすればオーケー。一見するとどのように操作するのか戸惑うけれど、実際に使ってみるとクリックする時に指をボタンまで持っていくという手間がなく、スピーディーに操作できて快適そのもの。また、ボタンを取り払ったおかげでパッドの面積が広くなっていること、パッドの表面になめらかなガラスを採用していることで、操作におけるストレスを低減し、心地よく使えるようになっている。

写真のように2本指でつまんだり、または広げたりすることで、画像の縮小と拡大をすばやく行なえる

また、パッド上で2本指をスライドさせることで、ページが上下にスクロールする。画像を見ている時に希望の位置までカーソルを動かしたら、2本指の指先を広げたり狭める動作をすることで画像が拡大縮小するのだ。さらに、3本指でパッドを横方向にスライドさせることで、本のページをめくるようにWebサイトを切り替えられたりできる。

今回紹介したトラックパッドの操作方法はまだ一例。このトラックパッドの直感的な操作は、一度コツをつかむと簡単かつ自由自在にMacが使えるようになる。一歩踏み込んだMacBookのパッドの使い方は次回、紹介していこう。