2月の季節イベントといったら、バレンタインデー。職場でも男性に義理チョコを配ったり、女子の同僚同士で友チョコを贈りあったりすることもあるのではないだろうか。しかし、新型コロナの影響で、テレワーク推進や衛生観念がこれまで以上に厳しくなっている現在、チョコをプレゼントすることをためらっている人も少なくないはずだ。
そこで今回はマイナビニュース会員523名を対象に、「職場のバレンタイン」についてアンケート。今年は職場でバレンタインを行うのか、どんなことを予定しているのか聞いてみた。
「今年、バレンタインを行う予定」は36.0%
Q.今年、職場でのバレンタインは行う予定ですか?
・はい……36.0%
・いいえ……64.0%
マイナビニュース会員523名人に今年、職場でバレンタインを行う予定であるか尋ねたところ、「やらない」が64%と圧倒的に多かった。ひと昔前までは、職場の恒例行事のひとつといっても過言ではなかったバレンタインだが、最近は行わない人が多くを占めているようだ。
今や少数派となった「バレンタイン行う派」。そこで今回は職場でバレンタインデーを行う予定の人に、どのようなことをするのか聞いてみた。男女別の回答をご紹介しよう。
Q.バレンタインデーにどのようなことをする予定か教えてください
■予定あり 女子
28歳/神奈川県「仲の良い複数人にだけ渡す」
31歳/愛媛県「職場でお世話になっている同僚にお菓子をあげる」
33歳/埼玉県「一応、上司にチョコレートを渡します」
37歳/埼玉県「職場女性社員でお金を集めて、代表の子がチョコを買いに行って男性社員に配る予定です。一時期なくそうという話が出たようですが社長のわがままで続いています」
43歳/山梨県「業務を進める上でお世話になっている方々(社内外・男女関係なく)に、チョコ菓子と入浴剤(女性)または栄養ドリンク(男性)を個別包装して渡す予定です」
44歳/神奈川県「これといった予定も企画もないので、出勤した際に、挨拶程度に渡すだけ」
46歳/埼玉県「リモートなので職場で会えない可能性が高いのでチョコレート以外のものを買おうと考えています」
54歳/愛知県「職場で代表して、購入予定だが、全くもって無駄な時間を取られる」
45歳/沖縄県「手作りチョコを作ります」
■予定あり 男子
59歳/神奈川県「別に決まっていないが毎年通りの行事が繰り返されるだけだと思う。コロナを機会にやめようという意見も出たが、チョコをほしい男性社員から一部猛烈に反対があり、結局今年も例年通り」
53歳/千葉県「とても仲の良い女性から頂けると信じている」
36歳/沖縄県「女子職員が男性スタッフにチョコレートを渡す。ありきたりなやつです」
37歳/広島県「所属している部署内の皆でケーキを作り日頃の感謝を改めて再認識しようと考えている」
39歳/千葉県「お互いに、感謝の気持ちを込めて贈りあう予定でいます」
49歳/福岡県「私の会社では基本的に義理チョコはしないように既になっていますが、仲間内だけでは普通にバレンタインデー・ホワイトデーでチョコに限らずプレゼント交換みたいな形で盛り上がっています」
37歳/滋賀県「このご時世なので規模をグッと縮小して交換会を行う」
39歳/大阪府「同じお菓子を女性社員に配る」
43歳/京都府「女子社員、事務員が安チョコを配るらしい」
51歳/大阪府「男性側としてはコロナ渦だけに貰えるのかちょっと心配ですが、やはり誰が一番かを競うのは昔から変わらないと思います。ちょっとした情報合戦が楽しいです」
男女とも、「慣例化しているからなんとなくバレンタイン」といった回答が目立った。もう、バレンタインはオワコンだととらえている人や憂鬱という人もあり、やめたいと考えている人も少なくないはず。しかし、なかなかそれを許さない雰囲気があるため続けざるを得ないという声も。一方、お世話になったお礼や感謝の気持ちを伝えるいい機会と考えている人も多かった。
望む・望まないにかかわらず、バレンタインを行う人は36%。それでは残りの64%は、どのような理由で職場でバレンタインを行わないのだろうか。次は「バレンタインやらない派」にその理由を聞いてみた。
Q.バレンタインが行われない理由を教えてください(自由回答)
■女性
31歳/東京都「ほぼ在宅勤務だから」
35歳/東京都「複数の先輩が、不要との意見で一致している」
47歳/千葉県「用意するのもお返しの方も大変だと思うから」
32歳/愛知県「圧倒的に女性が多い職場なので、そういう風潮はない」
59歳/鹿児島県「コロナの影響で複数の人が手に触れた物を渡すことを避けることになった」
51歳/千葉県「省略することに決まった。皆、本当は面倒だった」
62歳/埼玉県「職場の人たちからも、段々要らないしつまらない行事だということが浸透し始めてきて、やらないような雰囲気になってきたので自然消滅」
46歳/千葉県「お返しをするのが面倒ということでしないことになったから」
55歳/東京都「本命でもない人にあげたくない」
■男性
55歳/神奈川県「昨年ごろから自然と行わなくなった」
40歳/大阪府「テレワークで直接会うタイミングが少ないため」
41歳/宮崎県「返すのがめんどくさいだろうと気を使って誰も行わないので」
45歳/茨城県「もともと、職場で義理チョコ制度がない」
46歳/岡山県「14日が日曜日だから」
47歳/栃木県「女性社員がいなくなってしまったので」
51歳/大阪府「数年前から会社内での受け渡しが禁止と言われた」
72歳/山形県「職場と私的なことは、きちんと区別している」
44歳/埼玉県「テレワークだから。取り引き先に期待ですね」
48歳/埼玉県「コロナウィルスの影響で、出社日数が限られているためにバレンタインに出社するか分からないため」
50歳/茨城県「人づきあいが希薄だから」
もともと、女性がいない職場や、チョコを配る慣習がない、職場でバレンタイン廃止になったといった声のほか、目立つのは「自然消滅的にやらなくなった」といったものだった。
チョコを貰えったら、それだけでは済まないのがバレンタイン。盛り上がっていた時は、それなりに楽しんでいたけれど、冷静になってみるとお返しを考えたり、買いに行くなど、面倒なことも待っている。中には、「特に好きではない相手のためにチョコを配るのは、お金も時間ももったいない」とズバッと答える女性も。もちろん、新型コロナ感染防止という点からバレンタインを行わないという声も多かった。
バレンタイン当日が日曜日であることも「やらない」要因のひとつ?
今回のアンケートでは、職場でバレンタインを行わない人が多くを占める結果となった。いろいろな回答が寄せられたが、今年のバレンタインデー当日は日曜日。土日に出勤しない人は、渡すタイミングがつかみにくいということも影響しているのではないだろうか。
また、例年ならバレンタイン商戦まっさかりのシーズンに緊急事態宣言が発出したため、チョコを買いに行くことができなかったという人もいるはず。新型コロナの影響でチョコを渡すのを断念した人もいる一方、リモートワークが増えてコミュニケーションの機会が減ったためか、バレンタインをきっかけに絆を深めたいと考える人も一定数見られた。
「チョコを買うのが面倒」「お礼を考えると憂鬱」といった声も上げられる中、実施しないことについて「チョコが貰えなくて寂しい」という正直な男性の声もちらほら。「面倒」なんて強がりながらも、実はチョコレートを期待している男性も多いのかもしれない。
調査時期: 2021年1月27日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 523名