朝、鏡を見て「あれ、なんか薄くなってる……?」と、薄毛が心配になった経験はないだろうか? 一度気になってしまうと、頻繁に鏡で確認してしまったり、抜け毛の本数を数えてしまったり、はたまた職場の同僚たちの目線が気になってしまったり……メンタル的によろしくない。
この連載では、「薄毛の正しい知識を身につける」をテーマに、働く男性の悩み解決に役立つ情報をお届けしていきたい。最終回は、アデランスの研究者に教えてもらった「薄毛対策」について解説したい。
正しい髪の洗い方を覚えるべし
前回「なぜ髪が抜けていく? 意外と知らない薄毛のメカニズム」で書いたように、薄毛の原因として考えられている「生活サイクル」「食生活」「ストレス」を健全な状態に整えること。それと同時に、毎日正しくシャンプーを行うことで、頭髪環境を健やかに整えることが先決だという。
シャンプーのポイントは以下の4つ。
すすぎに始まり、すすぎに終わる
ササッと終わらしがちな「すすぎ」だが、実はかなり重要。頭皮や髪に付着した汚れは、その多くが水のみで落とすことができるのだという。そこで落ちない汚れ(脂や整髪料など)をシャンプーで落とすイメージだ。そのため、シャンプーの最初と最後に行う「すすぎ」は、時間をかけて入念に行うようにしたい。特に、最後のすすぎが不十分でシャンプーが流し切れていないと、逆に頭皮の不衛生にもつながってしまうので要注意。
指の腹を使って洗う
ゴシゴシッ! ガリガリッ! と強引に髪を洗っていないだろうか。頭皮は傷がつきやすいデリケートな肌なので、指の腹部分を使ってマッサージするように洗うのがベスト。爪を立てて洗うのはもってのほかなので、優しくソフトな洗髪を心がけよう。
状態に合わせて「2度洗い」する
1度目は表面(髪)を洗い、2度目は頭皮を洗うという「2度洗い」も、頭皮を清潔に保つために有効なシャンプーテクニック。毎日行うのは大変かもしれないが、すごく汗をかいた、多量の整髪料を付けた……など、頭皮の汚れが気になるときは「2度洗い」をしてみるといいだろう。
アミノ酸系のシャンプーを使う
ドラックストアに行くと、ズラ~っとシャンプーが並んでいるので迷ってしまうが、健やかな毛髪・頭皮環境を保つうえで洗浄力が強すぎないアミノ酸系のシャンプーを選ぶといいとのこと。20年以上にわたって毛髪研究を行ってきたアデランスでは、『髪を傷めず汚れを落とす』ことに注力し3種のアミノ酸系洗浄成分で構成した商品も取り扱っている。
頭皮環境を整えた後にすべきこと
「ちゃんとシャンプーをすれば、髪が生えてくるんじゃ……?」と勘違いしがちだが、正しいシャンプーは、あくまで基本。農業で例えるなら、畑を耕した状態で、種を蒔くのはこれからの話なのだ。
具体的には、
・育毛剤の使用
・専門的な医療機関での受診
また、最近では赤色LEDなども注目されている。
いずれも継続することが大切とのこと。また、「使用しても、ぜんぜん変わらない」という声を聞くこともあるそうだが、男性型脱毛の場合は何もしなければ脱毛が進行していく一方なので、現状維持ができているということは効果が得られているという証。それ以降も継続していくことが大切だという。
何もしなければ、薄毛はどんどん進行していく。他人の目が気になったり、自分に自信が持てなくなったり……薄毛に悩むことは、仕事でのパフォーマンスにも影響してしまうはず。「薄毛かも?」と思ったときは、しっかりとした知識を身につけたうえで、自分に合った対処を行うようにしたい。