気温が上がってくると、身体が辛いものを欲するようになる。それはきっと、汗をかいて体温を下げたいと思う人間の本能なのだろう。いよいよ夏も本番。スパイシーなものをガツンとキメて、ホットな夏を元気に乗り切ろう!
ということで、「暑い日に食べたい辛うまお取り寄せグルメ」をご紹介。新型コロナの感染者も急拡大中ではあるが、自宅で安全に、本格的な辛うま料理を楽しんでほしい。今回は菰田欣也シェフ監修「花椒香る本格麻婆豆腐ミールキット」をレコメンド!
「花椒香る本格麻婆豆腐ミールキット」で激ウマ麻婆豆腐を作ってみた!
菰田欣也シェフは日本における四川料理のトッププロ。“中華料理界のオリンピック”と呼ばれる「第5回 中国料理世界大会」では、個人熱菜部門で日本人初の金賞を受賞している。現在は高級四川料理店「ファイヤーホール4000」のオーナーを務めている。
そんな彼の監修した麻婆豆腐が自宅で食べられるなんて、いい時代になったなぁ。
ということで、さっそく作ってみよう。ミールキットの中身はこんな感じ。
木綿豆腐 1丁
牛挽肉 1P
KMD麻婆ベース 1P
KMD麻辣油粉 1P
花椒 1P
牛挽肉や豆腐まで入っているのが嬉しい。作り方が書かれたプリントが同封されていたので、それに従って作っていこう。
まずは木綿豆腐をカット。400gなので結構ボリューミーだ。まずはサイドから半分に切り、その後は縦は4等分、横は5等分。これで麻婆豆腐にピッタリなサイコロ状の豆腐ができあがる。
続いて、沸騰したお湯の中に豆腐を入れて湯がく。豆腐は下処理なしに入れてしまうと、水分が出てきてタレの味がボケてしまうだけでなく、豆腐が固くなってしまうのだそうだ。ただし、あまり強火でボコボコと茹でるのもよろしくないようで、1~2分中火で茹でる程度が正解らしい。豆腐にふっくらと弾力が出てきたらOK。茹でた豆腐はザルで水を切ろう。
続いては牛挽肉をフライパンへ入れ、中火で炒める。軽く塩胡椒を振って下味もつけよう。
牛挽肉に火が通ったら一度コンロの火を止め「麻婆ソース(KMD麻婆ベース)」を入れる。パックの中にソースが残らないよう、しっかりと中身を出し切ろう。
さらに水を150cc入れるのだが、水は一度、麻婆ソースの袋に入れてからフライパンに入れることが推奨されている。これによって、パックのソースを余すことなく使い切ることができるということだ。
ここで再度、コンロに火を点ける。水が沸いたら豆腐を入れ、中火で軽く煮込む。すでにいい香りが漂ってくる……。
ここでまたコンロの火を止め、水溶き片栗粉(片栗粉12g、水 大さじ1+小さじ1)を入れて混ぜる。火が点いた状態だと、水溶き片栗粉がダマになりやすいらしい。よく混ざったら、コンロに再び火を点ける。
全体的に火が通ったら「KMD麻辣油粉」を投入。辛いのが苦手な人は、量を半分にするなど調整を。
KMD麻辣油粉を入れたら、混ぜて全体に馴染ませ、ひと煮立ちさせれば完成!
仕上げに、別添の花椒を振りかけてフィニッシュ!
ヤバいぞ、これ。めちゃくちゃ美味そう!! 見た目も高級中華料理店の麻婆豆腐そのものである。それでは、熱々のうちに食べちゃおう。いただきます!
うっ……美味っっっっっ!!!! めっちゃくちゃ美味い!
なんという奥深さ。なんというコク深さ。牛肉の旨みも効いているし、豆腐自体の味も濃くて美味しい。ピリリッとした唐辛子の辛みに、ビリリッと痺れる花椒のスパイシーさのバランス感も絶妙! もちろん、ご飯にもよく合う。
だが、やはり特筆すべきはこの“醤”の美味さだろう。これがもう別格で、ものすごく奥行きのある味わいに仕上がっている。
この“醤”を成している麻婆ソース(KMD麻婆ベース)には、豆板醬をベースに、豆豉醤、にんにく、しょうが、オイスターソース、花椒、ねぎなどが使われていて、KMD麻辣油粉は唐辛子、生姜、大豆油、八角、花椒、桂皮、陳皮などの香辛料に、四川式で抽出したラー油の香辛料部分を加えたオリジナルの油を合わせて作られているらしい。ここに牛肉の旨みや脂が加わり、この完璧な“醤”が出来上がっているのだ。
ああ、美味い。食べれば食べるほどに旨みが増す。そして、汗がブワーッと吹き出てくる。く~、辛い。舌も痺れる~!! でも、食べる手が止まらない!
正直、こんなに美味しい麻婆豆腐を、お店でも食べたことがあるかどうか……。このレベルの中華料理を自宅で食べられるなんて、本当に衝撃的である。この菰田欣也シェフ監修「花椒香る本格麻婆豆腐ミールキット」、中華料理好きはぜひ一度試してみてほしい。個人的にも、リピートは確定だ。