type Pを自腹で購入した筆者が、さらにソニースタイル限定のtype P専用バッグも自腹で購入! 今回は、そのバッグの使い勝手をレポートしていこう。買う価値やありかなしか!?

ソニースタイルで購入した「吉田カバン製type P専用 オリジナルバッグ」

type Pが入るバッグを探す

市販されているPORTER TANKERシリーズのショルダーバッグにtype Pを入れたところ。メイン収納部のベロクロポケットにぴったり収まる。ただし、布地が薄いため、持ち運びにかなり気を遣うのが難点。オリジナルバッグ到着までは、このショルダーでtype Pを持ち歩いていた

type Pを使い始めて頭を悩ませたのが、「どうやって持ち運ぶか」だ。薄型で小さいため、入れようと思えばたいていのバッグに収納できるのだが、変則的な形をしているので汎用のインナーケースにはうまく収まらない。そこでしばらくは、昔買ったPORTER TANKERシリーズの定番ショルダーに裸のまま放り込んで持ち運んでいた。メイン収納部のベロクロポケットがジャストサイズで、そこに入れておくと本体が固定されて傷がつきづらいのだ。

ただし、もともとPC用に作られたバッグではないため、緩衝性という点では少々不安が残る。そこで、よいバッグがないかと探していたところ、ソニースタイルから「吉田カバン製type P専用 オリジナルバッグ」発売開始の知らせが届いた。

「限定生産」という言葉と、PORTERの赤いタグに背中を押されて、一瞬迷った後で、つい予約してしまった。そのしばらく後に販売が一時中止になったそうだから、注目度はかなり高かったようだ。

オリジナルバッグの赤いタグ。これ目当てに購入した人もいるのでは?

また、販売は再開されたものの、現在はtype Pとの同時購入限定での販売となっている。さらに、数量限定生産のため、無くなり次第終了となってしまう。気になった人には早めの購入をオススメする。

オリジナルバッグを使ってみる

オリジナルバッグは、かなり大きめの段ボール箱に入って届いた

予約したバッグは3月の最終日に無事到着。やたらと大きな段ボール箱に、多量の緩衝材と一緒に詰め込まれていた。取り出してみた最初の印象は「思ったよりシンプル」。

収納スペースは大きく分けて、メイン収納部と、前面部のファスナー付きポケット、背面のウエストストラップ収納用ポケットの3カ所で、type PとACアダプタ、デジカメと携帯、文庫本、パスケースを入れたら、もうそれでいっぱいになってしまいそう。荷物持ちの人にはあまり向かないという感じだ。

ただし、素材としてバリスティックナイロンを使っているだけあって、造り自体は非常にしっかりとしている。防水性もかなり高く、実際にバッグ表面に水をかけて数分放置してみたが裏地までまったく染みてこない。また、上蓋がバッグ全体にしっかり覆いかぶさる構造になっているため、ジッパーなどから水や土ぼこりが入り込む心配も少ない。これなら、雨の日も安心して持ち歩ける。

オリジナルバッグにtype P、ACアダプタ、コンパクトデジタルカメラ(ケースに入れた状態)、携帯、文庫本を入れたところ。個人的には十分な収納力だが、物足りない人もいるかも

上蓋をかぶせるのは、結構めんどうくさい。その代わり、上蓋をかぶせた状態だと、少しくらい雨に降られても中のものが濡れてしまう心配はほとんどない

もっとも、そのせいで内部へは少しアクセスしづらくなっている。とくに上蓋をかぶせるときに手間がかかる。また、type Pを専用ポケットに収納したとき、しっかり固定されるのはいいのだが、遊びが少ないため出し入れしづらいことがある。まだ使い始めて間もないので、いずれも慣れれば解決する問題かもしれないが。

バッグ自体は、ショルダースタイルとウエストストラップを使った肩掛けスタイルの2WAYで使用できる。ただし、個人的にはショルダーとしての使い心地は、いまひとつだった。というのは、ショルダーとして使用する際は、ウエストストラップを背面のポケットに収納するのだが、ストラップについている留め具が生地を通してtype Pを圧迫するような気がして心配になるのだ。そこで結局、しばらくは肩掛けスタイル専用で使ってみることにした。

ちなみに、肩掛けスタイルの場合は背面のウエストストラップ収納用ポケットがフリーになる。最初はここに貴重品などを入れておこうかと考えたが、自分がファスナーをしょっちゅう閉め忘れるうっかり屋だということを思い出し、やめにした。代わりに、段ボールを貼り合わせてつくった板を入れ、緩衝材とすることに。これで、type Pを持ち歩くときの不安が少しだけ和らいだような……。

前面部のファスナー付きポケット。パスケースや小さめの手帳などが入る。ポケットふたつに対してファスナーはひとつだけ。そのため、右側のポケットは少々、出し入れしづらい

ウエストストラップを使用しているときは、背面のポケットが空くので、小物を入れておくことができる。衝撃や圧迫が心配な場合は、ここに緩衝材を入れておくのもひとつの手だ

あとは、いかにtype Pを使い倒すかが問題。次回は、type Pを快適に使うためのカスタマイズについて紹介したいと思う。