東京シティ競馬(TCK、大井競馬場)では年末の「ラーメンフェス」が恒例のイベントとなっている。競馬場のグルメを掘り下げてきた本連載の筆者としては見逃せない催しだと思ったので、「東京大賞典」でごった返す大井を訪ねてみた。冬の競馬場で食べるラーメン、これは格別だ。
札幌スタイルの濃厚味噌ラーメンで冷えた体もポカポカに
現地に到着すると、まずは人の多さに驚いた。それもそのはず。取材に訪れた2019年12月29日は、年末の競馬で「有馬記念」と並ぶビッグイベント「東京大賞典」の開催日だったのだ。TCKが後日発表したところによると 、この日の来場者は4万7,614人。競馬場内は歩くのも一苦労といった感じだった。
なんとか人混みをかき分け、イベント会場となる「ウマイルスクエア」に到着。当然、会場内も黒山の人だかりだ。家族連れやカップルの姿も多く、年末の定番イベントとして認知されていることをうかがわせる。ラーメン人気も大したものだ。
人気ぶりに少し気後れしそうになりながら、さっそく1杯目の物色をスタート。いずれも目移りするラーメンばかりだが、悩んだ末、最も長い行列ができているように見えた「らーめん専門 CHU-RU-RI」を開口の一杯に選んだ。
「らーめん専門 CHU-RU-RI」は2019年1月29日に東京都北区にオープンした人気店。ラーメンイベントに出店するのは今回が初めてとのことだ。中華鍋でニンニクやラードを炒め、素材の香りを引き立てる札幌スタイルの味噌ラーメンを提供しており、店外にまでいい香りが漂っていた。
そのお味は味覚にガツンと訴えかけてくるような濃厚さを特徴とする。牛骨スープで特製味噌を溶いたスープには、野菜の香りや旨みが凝縮されていた。
スープの表面にはラードの膜があるので、時間が経ってもスープは熱々状態をキープしている。冷えた体を温めることもできて、1杯目としてはなかなかの選択だったように思う。
TCKイメージキャラクターのトークショーに黄色い声援が!
最初の1杯を平らげて場内を見渡すと、やけに女性の姿が目につく一角を見つけた。
確認してみると、TCKのイメージキャラクター(2019年)を務める中村倫也さん、賀来賢人さん、大谷亮平さんが来場し、トークショーを行うとのこと。芸能人に会えるイベントも競馬場の魅力の1つということで、トークショーを観覧することにした。
“夜遊び方改革”をテーマにしたTCKのCMで共演を果たした3人。CM中にラーメンを食べるシーンがあった大谷さんは、ラーメンをよく食べるかとの問いに「冬は体を温めるためにも、よく食べます」とコメントしていた。
中村さんからは、撮影中に大谷さんのチャーミングな一面を発見したとの話が飛び出した。なんでも、大谷さんは撮影前、箸のアングルなどラーメンを食べるシーンの練習を重ねていたそうだが、本番では全く違う芝居になっていたとのこと。「後輩がいうのも失礼かもしれないんですけど、若干、天然さんだと思う」と語ると、大谷さんは「本当に記憶にないですね。そんなことありました?」と笑いを誘っていた。
賀来さんは「大谷さんの顔が大好き」だそうで、できれば「大谷さんみたいな顔に生まれたかった」そう。「撮影現場では、ずっと大谷さんの顔を見ていた」と明かすと大谷さんは、「(賀来さんのような)スマートな顔がすごくうらやましい」と応じていた。
出演者の仲の良さが垣間見えたトークショーを観覧した後は、中村さんも「後でマネージャーに買ってきてもらう」と語っていた「ラーメンフェス2019」に再び舞台を移し、名店の味を楽しんでいく。その模様は次の記事で!